ビジネス

2022.09.26

スタートアップ創業者が戦略としてポッドキャストを始める理由

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近年、ポッドキャストの人気が急上昇している。そうした中、視聴者とつながり、ブランドの個性を際立たせ、ビジネスを成長させるためにマーケティング戦略にポッドキャストを取り入れる起業家がますます増えている。

ポッドキャストを始めるという決断は軽々しくなされるべきではない。多くの計画と準備をともない、必要とされる時間と労力はビジネスの運営に支障をきたす可能性がある。また、ある問題を支持し、視聴者に価値を与えたいという情熱から生まれるものである必要がある。それが企業のマーケティング目標と一致すれば、ポッドキャストはビジネスに大きな利益をもたらすことができる。

人材紹介の再定義


人材紹介サブスクサービスのTalentfulは、テック業界向けの破壊的な人材紹介ソリューションとして2015年に立ち上げられた。他の人材紹介サービスプロバイダーが好む手数料ベースの価格モデルではなく、サブスクベースで運用される拡張性のある社内採用ソリューションに対する幅広いニーズがあると創業者のクリス・アッバスとフィル・ブレイズが認識し、このソリューションが生まれた。

Talentfulは今年初めにポッドキャスト「Hiring On All Cylinders」を開始し、リモートワークから複雑な戦略計画まで幅広いトピックを取り上げ、経営トップがどのように企業のリーダーシップにおける人材獲得の役割を再定義し、組織の成功の最前線で人材を再位置付けしているかを探っている。

最高経営責任者(CEO)のアッバスが説明するように、ゲストを探し出して確保することが第一の課題だ。「初期段階では多くの視聴者と実績が保証されていないため、ゲストの好意と寛大な心に頼るしかなかった。そこで、ゲストがポッドキャストのテーマやトピックに合致しているかどうかが非常に重要になる。ゲストがトピックに賛同していれば、聞きに来てくれる人がいると確信できる」とアッバスは語る。

ポッドキャストを考えている他の起業家にアッバスは自分の周りにサポートネットワークを構築して仕事を分担することを勧めている。「私はTalentfulのマーケティングチームに編集を、パートナーシップチームと私自身の専門アドバイザーにブランディング、制作、編集、スケジュールを頼ることができた」と話した。
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翻訳=溝口慈子

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