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2022.08.11 06:00

「成長と予期せぬ出来事」アポロ13号のクルーが教える教訓(その5)


ヘイズは、アポロ13号の宇宙飛行士が、通常とは異なる起動方法(飛行中に地上でその一部を修正する必要があった)に慣れていなかったことが問題の一因であると述べている。管制室といっしょに、基本的にその場で学んでいたのだ。しかし、ラヴェルはすぐに気持ちを立て直し、管制室のアポロ13号に対する貢献を今日まで温かく語ってきてくれたという。

アポロ13号では、ラヴェルとヘイズが月面を歩く予定だったが、事故のため2人が月面に立つことはなかった。ヘイズは本の中で、壊れた宇宙船で着陸が中止されると聞いた瞬間、アポロ8号とアポロ11号のバックアップ要員を務め、アポロ13号の主要メンバーとして訓練してきた時間がすべて無駄になったと感じたと書いている。

しかし別の見方も可能だ。パイロット、軍人、宇宙飛行士としてのそれらのすべての年月は、ヘイズが予想外の問題に対処して、遭遇したすべての困難にもかかわらず、乗組員が軽微な健康上の問題だけで着水できた帰還の成功に貢献したのだ。

この記事を書いている間にも、NASAはアポロ13号の別のチームメンバーの名前を間もなく宇宙へ飛ばすかもしれない。アルトゥーロ・キャンポスは、損傷した司令船モジュールの電気系統が宇宙飛行士を安全に帰還させることができるかどうかを確認した重要な人物の1人だ。8月末の打ち上げを目指す月周回宇宙船「アルテミス1号」に積み込まれたばかりのマネキンには彼の名前がつけられている。

このマネキンは、アポロ13号を無事に帰還させた大きなチームの名が、宇宙史に刻まれ続ける方法の1つに過ぎない。アポロ13号の詳細は、NASAの歴史アーカイブで読むことができる。

翻訳=酒匂寛

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