楽天のスポーツ事業が「唯一無二のビジネスモデル」である理由


──テクノロジー、データやAIを活用した新たなスポーツのバリュー、ファン体験の例として、オンラインアカデミーのアイデアの他に挙げられるものはありますか?

NFTは、楽天エコシステムで生み出される価値を象徴する領域の一つと言えます。「Rakuten NFT」で扱うスポーツコンテンツやサービスについても、様々な検討をしています。

Rakuten NFTのJリーグ公認NFTコレクション「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」
Rakuten NFTのJリーグ公認NFTコレクション「J.LEAGUE NFT COLLECTION PLAYERS ANTHEM」

NFTのビジネスはとても複雑で、特にスポーツでは肖像権が誰に帰属するかがリーグやチーム、選手によってケースバイケースのため、さらに難しい構造になっています。それらの整理、調整に加え、新たに開発するIP(知的財産)でも色々なトライアルをしていきたいと考えています。

また、まだお話できない部分も多いのですが、「NBA Rakuten」という公式動画配信サービスにおいて、お客様それぞれに高度にパーソナライズしたサービスの提供を目指しています。

──日本のスポーツビジネス界では「スポーツベッティング」が話題に上っています。どのようにお考えでしょうか?

スポーツベッティングに関しては現段階ではコメントを控えさせて頂きますが、我々は常に様々な可能性をウオッチしています。この件、そして日本に限らず、業界のありとあらゆる新しい動きを追っており、ここぞという時にすぐに動ける備えをしています。

──グローバルマーケットで、日本以外に重視しているエリアは?

アジア各国、特に東南アジアに注目しています。NBAの「ゴールデンステート・ウォリアーズ」もアジアに興味を持っており、4月には日本、台湾、シンガポールにおけるビジネス開発およびパートナー獲得に関する戦略的パートナーシップを、独占的な国際パートナーとして開始しました。

ヨーロッパの一部、インド、中東にも目を向けています。楽天がビジネス展開しているエリアでもあり、楽天エコシステムとのシナジーを作り出すことも重要な要素です。

──サッカーに続き、バスケットボールに力を入れていらっしゃいますが、次に手掛ける予定のある、あるいは他に注目している競技はありますか?

サッカーやバスケのような世界的な人気競技に加え、我々のパートナーである堀米雄斗選手も活躍するスケートボードやサーフィンといったアーバンスポーツ、新興スポーツの選手、リーグ、トーナメントにスポットを当てています。

堀米雄斗選手
堀米雄斗選手(Photo by Pierre Costabadie/Icon Sport via Getty Images)
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文=木崎伸也 編集=宇藤智子

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