アスリート事業にも力を入れており、今年だけでも、東京五輪スケートボード男子ストリート金メダリストの堀米雄斗選手、今シーズンWNBA(米女子プロバスケットボールリーグ)のワシントン・ミスティクスでプレーした町田瑠唯選手、「レアル・マドリード」のカスティージャ(Bチーム相当)に所属する中井卓大選手などとの契約締結を発表している。
町田瑠唯選手|中井卓大選手(画像提供=楽天グループ)
また、今秋3年ぶりの開催となるNBAジャパンゲームズおよび今回初来日となるゴールデンステート・ウォリアーズとの関連ビジネスや、男子テニスATPワールドツアー500の楽天ジャパンオープンの特別協賛、スペイン「ラ・リーガ」のエージェント事業に、楽天モンキーズの球団名で参入している台湾プロ野球といったビジネスも、コロナ禍の懸念を除いては快調と言える。
一体どこへ向かっているのか? 楽天のグローバルスポーツ事業ヴァイスプレジデント、ラフール・カダバコル氏に聞いた。
──「FCバルセロナ」との5年間のパートナーシップ契約を、5月で終了しましたね。契約料は年間70億円規模と報じられていましたが、どのような効果がありましたか?
金銭面についてはお話できませんが、FCバルセロナとのパートナーシップはブランド認知度の面で非常に効果的でした。
「Rakutenのロゴを見たことがありますか?」という調査を定期的にしていたのですが、パートナーシップ開始直後の2017年9月と今年4月を比較すると、スペインで49.1%→80.6%、フランスで35.2%→84.1%、と認知度が大きく向上しました。
Photo by Jun Sato/WireImage
──やはりユニフォームの胸スポンサーはインパクトがありましたよね。他のメリットについてはいかがでしょう。
このパートナーシップによって「Rakuten CUP」という新しいIP(知的財産)を作れたことも大きな成果でした。
2019年7月にFCバルセロナとイングランド・プレミアリーグのチェルシーFCを日本に招待し、埼玉スタジアムで両チームの試合、ノエビアスタジアム神戸でヴィッセル神戸との試合を行いました。
日本のファンの皆さんに、他では体験できないサービスを提供できたと思います。
──2019年には「NBA Japan Games」も行われています。そして今年9月30日、10月2日にも、いよいよ3年ぶりに開催されますね。
さいたまスーパーアリーナでプレシーズンゲーム2試合を、「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten & NISSAN」として開催します。
NBAと協力して、最終準備をしているところです。