ビジネス

2022.07.16 16:00

マクロン大統領夫人が開発した紅茶「エリゼ宮で朝食を」は日本の食卓を賑わせるか!?


マクロン大統領夫人が開発した紅茶


このレシピを開発したのはブリジット・マクロンさん。マクロン大統領の夫人である。同国のメディアによれば、マクロン夫人は大の紅茶好き。毎朝、愛飲しているという。

日本では、夫人が大統領の元教師だったことや2人の年齢差ばかりが取り上げられがちだが、欧州メディアの報道は夫人の一挙一動に注目する。

特に、メディアの関心が高いのは夫人のファッションだ。「トレンチコートに短いドレス、ベージュの装いがセンセーションを巻き起こす」、英国のタブロイド誌「クローザー」のフランス語版は、6月にドイツ南部のエルマウで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)でマクロン大統領に同行した夫人のセンスの良い着こなしをこう伝えた。

英国の日刊紙「ザ・ガーディアン」は、夫人がルイ・ヴィトンのコートをしばしば着用することに注目。「『大企業と共存する進歩的な政権』という大統領のメッセージを強化している」などと指摘する。

フランスの調査会社「Ifop」が同国の「パリマッチ」誌向けに実施した2月の世論調査によると、「ファースト・レディ」としてのマクロン夫人に「満足している」との回答は55%に達し、2018年10月調査から3ポイントも上昇した。18歳から24歳や65歳以上では60%を上回った。辛辣な一部の地元メディアは「大統領の支持率よりも高い」などと皮肉る。そして「共和国大統領にポジティブな影響を与えている」と答えた人は54%と全体の半数を超えた。

「クスミティー」などエリゼ宮マーク入りの商品は、日本でも7月から百貨店の催事で販売が始まるという。海外展開に携わるフランスの代理店、アジャンス・アルボルセンのウィルフリード・ウベール氏は「ガストロノミー(食事・料理と文化の関係の考察)に対する関心や文化レベルの高さなど、日仏両国の共通点は多い」と期待する。

目覚めの紅茶で、ささやかながらエリゼ宮の住人気分を満喫……。「ファション・アイコン」などとも形容されるフランスのファースト・レディが開発したレシピは、果たしてそのように日本の食卓に新たな彩りを添えることができるだろうか。

連載 : 足で稼ぐ大学教員が読む経済
過去記事はこちら>>

文=松崎泰弘

ForbesBrandVoice

人気記事