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2022.06.27 07:00

大気中からCO2を直接取り出す技術を米スタートアップが収益化

Getty Images


「市販のパーツは機械成形で作られています。しかし3Dプリンティングを使えば、もっとよい方法で、たとえば効率のよい格子をつくることができます。それもただの格子ではなく、コンピューター解析とジェネレーティブデザインによって、圧力低下を最小にし、接触面積を最大にした理想的な格子を作ることができます。これは直接空気回収システムで最も重要なターゲット領域です。熱交換についても同様で、ずっとコンパクトに、かつより効率的にして特定の問題向けにカスタマイズできます。
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石油・ガスなどの業界ではいくつかの企業がこれを試しています。ただし大企業は動きがとても遅い。そして巨大企業の事業形態と研究開発の速度が足かせになって、繰り返しや失敗と学習を妨げることもあります。

3Dシステムズの優位点の1つは、航空宇宙から発電まで多種の業界にわたる経験があるため、先進的分野で利用できる最新の形状とコンセプトを、グリーンテックに応用できることです。さらに、我々はアディティブマニュファクチャリング業界をリードして、気候問題改善の能動的行動を起こしている誇りをもっています。マット・アトウッドは非常に動きが速く、高速で失敗を繰り返して答えを見つけました。彼の最終目標は分散化と局所化です」

それがスケーリングが容易でエンドユーザーが簡単に設置できるモジュラー製品へとつながった。「当社の製品は大型冷蔵庫ほどのサイズです。当社の事業は、CO2ユーザーに接近し、従来輸送時に発生していたCO2とコストを削減することで成り立っています」とエアキャプチャーはいう。
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当面のビジネス機会は従来業種のCO2ユーザーだが、エアキャプチャーは別の分野も見据えている。「当社のビジネスチャンスは産業から研究開発、テストまで全域に広がっています」とアトウッドは語る。

「目標は、我々の生産体制をできるだけ早くスケールアップすることです。今このテクノロジーには大きな関心が集まっています。スケールが数十万から数百万へと拡大することが業界の問題解決に役立つ、そのための仕事ができるのは夢のようなことです」

「住みやすい地球にするために、脱炭素産業の規模はエネルギー産業に匹敵する必要があります」とグリーンはいう。「また、異なる問題を解決するためには、異なる製造ソリューションが必要です。今後、私たちはアディティブマニュファクチャリングによる大量生産を見ることになります。これは、今後10年あるいは20年、テクノロジーと材料分野の両方でアディティブマニュファクチャリングへの注目が非常に高まることへのきっかけといえるでしょう」

アトウッドにとって、この事業は環境改善にビジネスチャンスを求め始めた頃からの目標だ。「脱炭素は急成長市場になると私は考えます。これから、経済性が高く雇用を創出するとともに脱炭素を実現する企業が多く生まれることでしょう」

翻訳=高橋信夫

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