このように自身の経験や興味をもとに始めた取り組みが、教育格差の解消や環境問題といったSDGsの掲げる目標とも重なることとなったふたりに対して、「SDGsという言葉をどう自分ごと化していくか？」という問いが投げかけられる。
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平原はSDGsが企業にとっても新しい指標や指針になっている、としたうえで、17の目標はすべてがつながっているとする。貧困がなくならなければ飢餓もなくならないように、SDGsとは一つひとつの目標を目指すことが次の目標達成にもつながるという前向きなメッセージでもある。
WORLD ROADが刊行した書籍『WE HAVE A DREAM』では、個人の夢や変えたい景色に取り組むことが次の未来につながるという概念を伝えるものであり、今は「I（私）からWE（私たち）の時代になっている」と話した。
これに村木も同意し、二酸化炭素問題に取り組むことは地球上のすべての問題解決につながっている。二酸化炭素から石油をはじめ食物、住居や衣服の素材となる資源を作る研究を進めており、将来的には暗号通貨やNFT技術を援用して二酸化回収量に応じたトークンが流通する“二酸化炭素経済圏”も実現可能だ、と掲げる。
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問題解決のために使命感だけで続けていくのは難しい。個人の興味のベクトルがバラバラでも好きなことを推し進めていくのが問題解決につながり、「趣味で地球を救ってます」といった感覚になればいいと語るのだった。
最後に、村木はCRRAが手がける成層圏探査機プロジェクト「もくもく計画」について説明。今年8月には、ヘリウム気球による東洋人初の成層圏有人飛行を計画しているとのことで、誰でも日帰りで宇宙（成層圏）旅行ができる世界という未来のビジョンを紹介した。本セッションを通じて、平は二酸化炭素に、村木は教育への興味を示すなど、互いの興味関心が交錯する姿はSDGs達成への道筋を示しているように見えた。
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