「子育て世界地図」。教育に最適な都市、東京の評価は?

Getty Images


5. テルアビブ(イスラエル)




2017年、イスラエルは「ビジネスインサイダー」の「子供と住むべき国ランキング」で3位に入った。国外から移住した親の80%以上が、子供の環境に満足しているという。イスラエルの長い歴史からすれば、テルアビブは誕生からわずか100年程度の新しい都市だ。

「テルアビブがほかの地域と異なるのは、その『若さ」と自由主義です。ビジネス都市であり、ほとんどの大使館がここにあります。伝統的には、北部(裕福な地域)と南部(開発途上地域)に分かれています」とテルアビブ在住で2児の母でもあるアンゲラ・リーベルマン(Angela Lieberman)は語る。

どちらの地域にも、広く現代的な公園がある。水飲み場や表面をゴムで覆った日よけ、ブランコなどを備えた公園だ。「テルアビブでは、近所を走り回る子供の姿をよく見かけます。そうやって学んだり学校の探索をしたりしているんです」と話すのは、本国帰還後に幼稚園の補助教員を務めているガリーナ・スベトワ(Galina Svetova)だ。

イスラエルには社会的境界が少ないため、子供はとても自由な感覚を持っているとガリーナは言う。「幼稚園で働いていますが、不機嫌そうに子供を迎えに来る親の姿を一度も見たことがありません。親は子供と一緒に過ごすのが大好きなんです」。

アンゲラ・リーベルマンも、「イスラエルは子供の国です。ここでは、子供をおばあちゃんに任せきりにするなどという習慣はありません」と述べる。なお、有給の産休が15週間しかないため、生後3カ月から赤ちゃんを預かる私立幼稚園は超満員だ。週末、家族は活発に過ごす。ビーチや博物館のほか、オルナ・ポラット子供シアター、サファリパーク(テルアビブ近郊のラマト・ガンにある)、ルナパークなどへ出かけるのがお気に入りだ。

翻訳=加藤今日子 編集=石井節子

ForbesBrandVoice

人気記事