「戦争は嫌だ」と涙した長男
「平和ってなに?」「戦争ってなに?」という長男の質問から始まった平和教育。正直最初はどこまで理解してくれるのか未知数でした。典型的なヒーロー大好きボーイ、母がジャーナリストだからと言って特段国際情勢を説明する機会が多かったかと言えばそうではありません。
それでも根気つよく、分かりやすく説明することで「戦争になったらパパに会えない。ママと弟も見つからないまま僕は一人で家族を探すかもしれない。学校が穴(爆撃跡)とファイアー(戦火)になるのは嫌だ!」と目に涙を溜めながら、戦争は止めないといけないと幼児なりに消化してくれました。
戦争と平和の概念を知ってもらう、自分が平和な環境にいることを理解する。この二点さえ分かってもらえれば後の知識や歴史はついてきます。もはやこの二点が今を生きる子どもたちに一番学んでほしいことではないでしょうか。
先日とあるフォロワーの方から先日こんなメッセージが届きました。「義父が子どもたちに特定の近隣国を見下す発言を繰り返したことで子どもたちがその国の出身者を差別をするようになってしまった。もっと前に止めればよかった」という趣旨の内容でした。私は思わず「今からでも遅くないですよ!」とお返事しました。
子どもは大人の言うことを吸収します。それを逆手に取れば子どもたちの中で凝り固まった一方的な思想も逆に解くことができると思います。それは人種に限らずジェンダーやLGBTQにおいても言えること。差別の無い社会が戦争の無い世界につながることを願って……まずは家庭から変化を促すことが大切だと思います。