マダンはこの問題に対するインドの態度について、次のようにツイートしている。
「インド軍が保有する軍用機器は、50〜80%がロシア製だと推定される」
「自分がなめられたと感じれば、プーチンがそれをよく受け止めないことは分かっている。相手が誰であれ、自分が腹を立てたことを懲罰的な形で知らしめる方法を見つけ出す」
数十年にわたってロシアとの戦略的な関係を築き、軍用品の多くをロシア製に頼るインドは、外交においては現在、板挟みの状態だ。プーチン大統領が昨年12月にインドを訪問したときには、インド政府はロシアとの関係について、「特別かつ特権を有する戦略的パートナーシップ」であることを再確認したと明らかにしている。
一方、中国がますます好戦的になるなか、インドは米国、日本、オーストラリアとの新たな枠組み「クアッド」に加わるなど、米国とも安全保障上のパートナーシップを強化してきた(中国はこのクアッドを「インド太平洋版のNATO(北大西洋条約機構)」と呼び、強く反発している)。
インドは中国がロシアとの関係を緊密化させていることについても、懸念を強めている。ロシア政府に対して批判的な態度を取れば、中露関係をさらに強化させることにつながるとの警戒感もある。
だが、インドがウクライナ問題でロシアに対して口をつぐむことは、西側諸国にはどのように映るだろうか。ロシアの行動に対する支持表明とみなされる可能性があるとの見方は、インド国内にもある。