目標のないキャリアは地図やGPSを持たずに旅に出かけるようなもので、どこにいるか分からないのだからどこに向かうべきかなど分からないはずだ。どこに向かっているかが分かっていたとしても、そこに向かう道のりが分からないだろう。
結果としてぐるぐる周囲を回るだけで、元いた場所に戻ってくることさえあるかもしれない。キャリアの中で行き詰まったように感じ、どのようにしてそこから抜け出せるかが分からない人が多いのもそのためだ。
仕事での目標を一度明確に定義すれば、その達成のための計画を作成できる。ここでは、それをスタートさせるための戦略をいくつか紹介する。
1. 成功をイメージする
五輪選手は、大きなイベントにどのように備えるだろうか? 優秀な選手は、大会の前に目標を思い浮かべる訓練を行う。試合に勝ったりマッチポイントを決めたりする姿を想像するのだ。
失敗ではなく成功を心に描くことで、目標を達成する可能性は飛躍的に増える。この技術は、採用面接であれ、次の転職や昇進を計画するのであれ、さまざまな場面で活用できる。成功している自分を思い浮かべることで自信が上がるだけでなく、夢の達成が支援される。
2. キャリアの目標を小さなステップに分割する
キング牧師はかつて「階段全体を見る必要はない。ただ最初の一段を上ることだ」と語った。まずは最終的な目標を特定し、それをより小さな行動のステップに分割する。このアプローチを取ることで、思考を整理し勢いをつけることができる。また、目標が急に達成しやすいものに見えるようになり、先延ばしにする可能性も減るだろう。
3. 具体的だが柔軟なキャリアの目標を立てる
キャリアの目標は具体的でありつつ、必要な場合は方向性を変えられる十分な余地を残しておくべきだ。目標に達する直行ルートは存在しないことが多い。ハフポスト創業者のアリアナ・ハフィントンは「成功は真っ直ぐな線ではなくダンスのようなもので、可能性を受け入れることだ」と述べている。