4. やりがいのある目標を立てる
本当に効果的な目標は、素晴らしいことを達成するよう人を刺激するものであるべきだ。米紙ニューヨーク・タイムズのベストセラー本を執筆した著者マーク・マーフィーは、「HARD」と呼ばれる目標に言及している。
これは、心からの(heartfelt)、動きのある(animated)、必要な(required)、難しい(difficult)の頭文字を取ったもので、この手法を採用する場合は次の4つの点を自問する必要がある。
・なぜこの目標を達成したいのか?(heartfelt/心からの)
・今から1年後、3年後、5年後には何をしているか?(animated/動きのある)
・この目標達成に向けて順調に進むには、半年後までに何を達成する必要があるか。90日後、30日後はどうだろう。今日達成できるものは何か?(required/必要な)
・この目標を達成するため身に身に付け必要がある重要なスキルを3つから5つ挙げること。こうしたスキルをどのようにして身に付けるか?(difficult/難しい)
5. 説明責任を利用する
説明責任は、目標を達成する上で重要な要素だ。目標を書き出すことがその一つの方法で、紙に目標を記録すれば達成したいものを明確にでき、最後までやり抜ける可能性が高まる。
また、目標を詳しく書き出すことは成功と強く結び付けられている。先述のマーク・マーフィーが行った「The Gender Gap and Goal-Setting(性差と目標設定)」の調査では、目標を鮮明に描いた人はそうではない人よりもそれを達成する確率が1.2~1.4倍であることが明らかになった。
説明責任を果たすもう一つの方法は、あなたのことを気にかけてくれ、目標の達成を支援してくれる人と目標を共有することだ。あなたに説明責任を持たせつつインスピレーションややる気を与えることができるコーチなど、中立的な第三者を雇ってもよい。
キャリアの目標について考えることには、早過ぎることも遅過ぎることもない。目標設定はマイルストーンを達成する枠組みを与えてくれる重要なものだ。目的地を夢見れば良い気分になるが、目標設定によりそこに実際に到達する道が与えられることを覚えておくこと。