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デジタル化が急速に進み、科学技術が飛躍的な進展を遂げ続ける中、時代の大転換期を迎えている人類は今まさに世界共通の「時間軸」「空間軸」「価値軸」を共有し、世界さらには地球を見通す必要に迫られている。

「そんな時期だらこそ、中庸の精神を資質とする日本のDNAを活かした、日本発「世界共通グローバル人材育成プログラム」や「ビジネスモデル」を世界に向けて発信していかなければならないと思っているんです。」と語るのは、ハーバードビジネススクールより10年早くグローバル教育プログラムを創案し、40年以上に渡りグローバル研究に携わってきた『世界で戦える人材の条件』(PHP)や『文化の世界地図』(世界地図社)の著者、渥美育子氏。そんな彼女に「日本発21世紀、真のグローバル人材育成」について聞いた。


谷本有香(以下、谷本):渥美さんは1980年、ハーバード大学研究員としてアメリカに渡り、2年間の研究終了後、1983年にボストン郊外で「異文化マネジメント」を提供する研修会社を立ち上げていらっしゃいますが、会社を立ち上げることになったきっかけや、その当時のご自分の思いについて、お話しを伺いたいと思います。

渥美育子(以下、渥美):日本支社の社長として東京に赴任する大企業幹部の「異文化マネジメント特訓」を依頼されたことをきっかけに、当時ハイテク企業が密集していたボストン郊外の「ルート128」と呼ばれる地域にある大企業や、ベンチャー企業の重役たちとお話をする機会が徐々に増えていきました。でも、話をすればするほど、ほとんどの人たちがあまりにも自国中心のものの考え方にこだわっていることに驚きを隠せませんでした。

そして、私はその人たちの潜在意識の中に「文化のメガネ」があることを強く感じたんです。同じ資本主義社会であっても、どんな文化のメガネをかけるかによって、世界は異なって見えますし、マネジメントの方法も変わってくるはずです。ですから、文化の多様性を理解できなければ、世界という舞台でグローバルビジネスを展開していくことはできないわけです。そこで直感的にビジネスチャンスを感じた私は無謀にも「異文化マネジメント」を提供する研修会社を立ち上げようと思い立ったというわけです。今思えば、それはソ連が崩壊し、本格的なグローバル化が始まる10年ほど前のことでした。

文=賀陽輝代

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