ビジネス

2021.11.20 11:00

世界トップ企業にグローバル教育を指導した日本人女性が説く、「日本の勝ち方」


谷本:最後に、今までのご経験を下に3つの法則と7つの動画から構成される「グローバル人材教育(世界共通教育)」プログラムを完成なさったと伺っていますが、そのプログラムを基に今後どのような普及活動および、ビジネス展開を考えていらっしゃるのでしょうか?
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渥美:もちろん「グローバル教育」は一朝一夕でできるものではありません。保育園や幼稚園を含め、少なくとも「小中学校」から学校教育のプログラムに組み入れてもらうことが必要で、現在政府機関に対して、そうした働きかけをしているところです。そして、個別の決断ではありますが、既に「千葉県八千代市立東高津中学校」をはじめいくつかの学校が私どもの「グローバル教育プログラムを採用し、現場での教育に役立てています。

少し時間軸を変えて100年後の子供達を見据えた上で、現在の「一問一答」教育からは得ることができない「多様性」や「独創性」さらに「命やモノを大切にする心」を養うグローバル教育が今こそ必要な時期に差し掛かっているのではないかと思います。そして、子供を育てる父兄の皆さんたちにもそうした認識を共有していただき、一人でも多くの日本発の「真のグローバル人材」さらに拡大して言えば「地球貢献人材」を世界に輩出していきたいと思っています。

 また、2021年10月を皮切りに、「グローバル人材アカデミー・オンラインスクール(globaljinzai.jp)」を開設し、現在数多くの人たちに私どものプログラムを紹介しているところです。さらに英文のプログラムも完成しましたので、今後はアメリカやイギリスをはじめ、海外の教育機関との連携を念頭に、日本発「グローバル人材育成」を世界に向けて幅広く紹介するビジネス展開も考えています。
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谷本:ここまでお話を伺っていると、渥美さんが唱えていらっしゃる「グローバリゼーション」は、現在国際社会が共通の目標としてゴールを定めて活動している

「SDGs」の理念やミッションと奇しくも重なるところがあり、そういう意味では渥美さんは次世代を見据える「時代の先駆者」ではないかと思います。本日は色々と貴重なお話をありがとうございました。

渥美:こちらこそ、ありがとうございました。


渥美育子◎グローバル教育研究所理事長兼グローバル教育社社長。青山学院大学助教授を経て、ハーバード大学研究員としてアメリカに渡る。研究終了後の1983年、ボストン郊外に米国初の異文化マネジメント研修会社を設立。数多くのグローバル企業で人材育成や世界市場戦略アドバイサーを務める。著書に『世界で戦える人材の条件』(PHP)、『文化の世界地図』(世界地図社)などがある。

文=賀陽輝代

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