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米国では、最もよく処方される20の医薬品の売り上げが世界の残りの地域を合わせた売り上げよりも多いことが明らかになった。

これは、支援団体パブリック・シティズン(Public Citizen)の報告書が明らかにしたもので、米国の政治家がコストを抑えることができずに医療費が急増していることが明白になった。

同団体が企業の提出文書を分析したところによると、2020年に世界で売り上げが多かった20の医薬品のうち17種類において、医薬品企業が米国から得た売り上げは米国以外の地域から得た売り上げを全て合わせたものよりも高かった。

この20の医薬品のうち11種類は、米国での売り上げが世界の他地域を全て合わせた売り上げの倍だった。中には、倍以上の差があるものもあった。

米医薬品大手ギリアド・サイエンシズは、抗HIV治療薬のビクタルビ(Biktarvy)から約61億ドル(約6900億円)の売り上げを得ていた。これは、世界の他地域からの売り上げである約12億ドル(約1400億円)の約5倍だった。

また、米製薬大手アッヴィの自己免疫疾患治療薬ヒュミラ(Humira)の売り上げは、米国以外では合わせて約40億ドル(約4500億円)だったものの、米国では約160億ドル(約1兆8000億円)と4倍だった。

米国での売り上げがその他の地域の売り上げの3倍以上になったものもある。

米製薬大手イーライ・リリーの糖尿病治療薬トルリシティ(Trulicity)の売り上げは米国以外の合計が約12億ドルだったのに対し、米国での売り上げは約38億ドル。アムジェンとファイザーの自己免疫疾患治療薬エンブレル(Enbrel)は、米国以外の売り上げが合計で約15億ドルだったのに対し、米国での売り上げは約49億ドル。また、ロシュの多発性硬化症(MS)抗体薬オクレバス(Ocrevus)の売り上げは、米国以外の売り上げ合計が約10億ドルだったのに対し、米国での売り上げは約38億ドルだった。

翻訳・編集=出田静

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