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Getty Images

新型コロナウイルスのワクチンの接種を幼い子どもに受けさせたいと心待ちにしてきた親たちにとっては、米製薬大手ファイザーが米食品医薬品局(FDA)に5~11歳を対象とした接種の緊急使用許可を申請したとのニュースは、期待感を高めるものとなっているだろう。

一方、幼児~小学生の年齢の子どもと、思春期の子どもたちやそれ以上の年齢の人へのワクチン接種に違いがあるのかについて、まずは知っておきたいという親たちもいるはずだ。

ハロウィンまでに接種開始?


ファイザーは9月20日、5~11歳の2268人が参加した臨床試験のデータを公表。子どもたちにも成人と同じように、感染を防ぐ抗体ができていたことが確認されたと報告した。同社は3月から、12歳未満の子どもを対象とした臨床試験を行っていた。

ファイザーの新型コロナウイルスワクチンは、子ども向けも、成人への接種に使用されているものも、処方は同じだ。ただ、12歳未満の子どもの場合は、接種する量が12歳以上~成人の3分の1の量になる。

ファイザーの取締役でFDA前長官でもあるスコット・ゴットリーブは9月末の時点で、FDAはハロウィンまでに緊急使用を認める可能性もあるとしていた。だが、実際には11~12月になることもありうるという。

また、ファイザーは今後、生後6カ月~5歳の子どもたちについても、FDAに緊急使用許可を申請する計画であることを明らかにしている。

安全性について


米国アレルギー・喘息・免疫学会フェロー、サンジーヴ・ ジェイン博士(免疫学)によると、FDAが5~11歳の子どもたちへの接種を承認すれば、この年齢層に対するワクチンの有効性についての詳細な報告書が公表されるという。

米国の小児科医たちは、幼い子どもに接種を行うことに関する安全面での懸念事項などについて、現時点では親たちに具体的な助言をする立場にないとしている。

だが、テキサス小児病院のジェームズ・バーサロビック博士は、小児を対象とした臨床試験の結果など、これまでに明らかになっていることをみる限り、ファイザー製ワクチンは安全なものだと考えられると話している。

ただ、FDAと米疾病対策センター(CDC)が安全性に関するデータの見直しを終了し、結果として総合的な判断を示すのを待つ必要はあるという。

接種の重要性


ジェイン博士は、現時点で私たちがすでに知っていることの一つは、「すべての年齢の子どもたちに、たとえ無症状であったとしても、自分が感染し、また人に感染させるリスクがあるということだ」と述べている。

子どもが感染した場合にも、成人の感染者で報告されている以下のような症状がみられることが報告されている。

発熱、悪寒、咳、息切れ、体の痛み、鼻水、喉の痛み、頭痛、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、味覚・嗅覚の異常

さらにジェイン博士は、「より深刻な、神経学的な変化がみられる場合もある」ことを指摘。「多系統炎症性症候群(MIS-C)や心血管異常などの報告もある。死亡した子どもたちもいる」と警告している。

博士はその他、「ワクチンはこれまで、命を脅かす病気にかかる子どの数を大幅に減らすための、安全で有効な方法となってきた」と話している。

編集=木内涼子

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