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2021.03.17 14:30

春は見直しの好機 失敗しないための自動車保険の必須知識

sukanya sitthikongsak/Getty Images


逆に、これまで通勤に使用していたものの、今後の仕事でその必要性が無くなったという場合には、「通勤・通学使用」だったものを「日常・レジャー使用」に変更すれば、自動車保険料を節約できる。
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また、平日はほとんどクルマに乗らないという状況なら、個人間カーシェアのオーナー登録をして、カーシェア使用料を受け取ることで、クルマの維持費を軽減させる手もある。

事例3:マイカーを使用する機会が減るのに合わせて、クルマを手放した


「海外に赴任することになった」「周りにカーシェアがたくさんできた」など、しばらくクルマに乗らない状況になるなら、自動車保険は解約するのが合理的だろう。保険料の一部が戻ることもあるし、少なくとも今後の自動車保険料の負担を無くすことができる。

このときに大事なのは、「中断証明書」を発行してもらっておくことだ。後でやっぱりクルマが必要となった際に、有利だからだ。
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自動車保険に入っていない人にはピンとこないかもしれないが、一般的なクルマ(契約者が所有・使用するクルマが9台以下)の場合、自動車保険では「ノンフリート等級」という割増引制度が組み込まれている。

事故等の発生状況に応じて、一般的に1等級~20等級までの等級区分があり、等級が高ければ保険料は安くなり、低ければ保険料は高くなるしくみだ。

1年間保険を適用する事故を起こさなければ次年度に等級が1つ上がる。つまり、安全運転を続けていれば、等級は上がり、保険料の割引率が高くなっていくわけだ。前述の「中断証明書」を発行してもらっておけば、乗るのをやめた時点の等級を、最大10年間キープできるというメリットがある。

これを発行してもらっておかないと、またクルマに乗ることになって自動車保険を申し込むと、初めて契約する人と同じ6等級になってしまう。将来、またクルマを購入する可能性が少しでもあるなら、発行してもらっておかない手はない。

中断証明書の発行期限は、自動車保険契約の満期日・解約日から13カ月以内。迷ったら、保険証券記載の担当代理店に問い合わせてみるのも一策だ。

先日、相談を受けた方は、クルマに乗る夫が海外赴任になり、クルマを手放すことにしたとのこと。もちろん、中断証明書は発行済みだ。立地がよいため、最近はやりの駐車場シェアのオーナー登録を済ませ、駐車場使用料を受け取っているとのこと。クルマは手放しても、駐車場は資産の一部、そんな活用の仕方もある。

連載:ニュースから見る“保険”の風
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文=竹下さくら

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