ニュースから見る“保険”の風

sukanya sitthikongsak/Getty Images

もしも誰かに「保険の見直しに適した季節はいつ?」と聞かれることがあったら、それは「春だ」と答えるだろう。

保険のかけ方は、暮らしのあり方と密接に関わるものだ。春は入学、卒業、就職、転職、転勤、異動、引越、退職、結婚など、さまざまなイベントが発生する節目の時期だ。

それらに合わせた保険の見直しをおろそかにしていたばかりに、いざというときに補償対象外となって、後悔する人も多い。何かと忙しい時期ではあるが、今回は自動車保険を例にとり、そんな「うっかり事例」を3つほど紹介しよう。

事例1:子どもが就職を機に免許を取り、実家のクルマに乗ることになった


免許を取ったばかりの子どもが、まず最初に乗るのは、実家のクルマだろう。こんなとき、自動車保険の見直しをせず、子どもに運転させるのは、絶対にまずい。

免許取りたてでの運転は、事故と隣り合わせだ。自動車保険の見直しをしないままに、もしも事故を起こしてしまうと、保険が使えず、修理費や賠償金が全額自己負担となる可能性が高い。

それだけでなく、保険が発動しない以上、保険会社は示談交渉をできないため、事故相手との交渉を自分自身で行うはめになることもある。

どうしてそうなるかといえば、実家のクルマの自動車保険は、子どもが運転することを想定していないプランで契約しているのが通常だからだ。親しかクルマを運転しない暮らしが長ければ、他の人は乗らないという条件を付けることで自動車保険料を割安にしたプランで契約していることが多い。



具体的には、「本人・配偶者限定」「35歳以上限定」といった、運転者を限定する特約を付けて保険料負担を軽くしているケースが多い。保険会社にもよるが、「本人・配偶者限定」と「35歳以上限定」を付けていれば、数1000円~1万円規模で自動車保険料は安くなるはずだ。

「本人・配偶者限定」というのは、自動車保険の契約者本人と配偶者が起こした事故だけを補償対象にする割引制度だ。同類のものに、契約者だけにする「本人限定」や、契約者と同居の家族に限定する「家族限定」などがある。

今後、同居の子どもが免許を取得してハンドルを握ることが明らかな場合は、これらの限定は外しておきたい。外さないままだと、子どもが運転して起こした事故については、まったく補償されなから要注意だ。

「家族限定」に切り替えれば、子どもが運転しても実は問題ないが、現在は「家族限定」の取り扱いをやめている保険会社がほとんどで、扱っているところはごくわずかな状況だ。そのため、「本人・配偶者限定」や「本人限定」を付けたプランの場合は、その限定をまずは外すというのが、一般的な対処方法と言える。

文=竹下さくら

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