これは飲食店が、秘伝のタレを暖簾分けして継承していくような昔ながらのやり方ですが、それをグローバルに展開し、寄付ではないビジネスモデルを構築することで、社会課題の解決に必要な仕組みへと発展していきます。特許によってサイエンスの部分は保護しながら、仕組み自体は広げていきます。これによりサーキュラーエコノミーを実現できるのではないかと考えています。
──プロダクトだけではなく、仕組みによるサステナビリティの実現ですね。
仕組み化には時間が掛かるので、時間軸も強く意識しています。未来の子供たちにビジネスを継承していけるよう、学校などの教育機関設立にも協力し、長期的に持続可能な仕組みを構築していきたいです。
スニーカーを通して、未来の子供たちに安全・安心な生活を送ってもらいたい。そしてそのスニーカーは、決して自然を壊すものであってならない。そのシンプルな想いを胸に、次世代のものづくりに勤しんでいきます。
齊藤裕介◎アウトドアやストリートブランドをプロデュースするファイブトウキョウの代表取締役。「GENERATION TO THE NEXT」のミッションのもと、高いクリエイティビティを誇る次世代型のものづくりを展開している。