埋め立てごみと聞いて、すぐにタンポンや生理ナプキンは連想されないかもしれない。しかし生理用品の中には分解に500年以上かかるものもある。あなたの生理は、どれほど環境に優しいものだろうか?
環境問題活動家のエラ・デーシュは、生理とプラスチック危機の間の関係を断つために取り組んでいる。
「私たちは、幼い頃からあまり生理について話さない。生理について実際に教育を受けるときは、商品のサンプルを渡される。ここから、消費者のサイクルが始まる。私たちは、大人に与えられたからという理由で、疑問を持つことなくただ同じブランドを使い続けている」と述べた。(デーシュ)
デーシュは2018年から、多くの生理用品に大量のプラスチックが含まれていることについて意識向上に取り組んできた。一部の製品は最大90%がプラスチックでできている。彼女は「#EndPeriodPlastic(生理のプラスチックをなくそう)」と題したキャンペーンを立ち上げ、使い捨て生理用品による害を示すために製造企業や政府・自治体と協力してきた。
よく使われる生理用品
現在最もよく使用されている生理用品はナプキンで、世界中の人が使っている。その次に僅差で続くのがタンポンだ。
購入するブランドによっては、どちらの商品もプラスチックで包装されている。ナプキンにはプラスチックでできた漏れ防止の裏地と羽部分があるし、多くのタンポンにはプラスチック製アプリケーターがついている。
1人の人が生涯に使用する生理用品の数は約1万1000個に上ると見積もられている。生理用品の使用時間は6~8時間で、使用後は廃棄されなければならないが、分解には数世紀かかってしまいかねない。
「自分が使っている製品の中に入っているものを考えなければ、代替の選択肢を考える可能性は低い。しかし、代わりの選択肢や情報を探さなければならない状況はおかしい」とデーシュ。「代替品は、市販されているありふれたものであるべきだ」
デーシュは3年前にキャンペーンを始めてから、セインズベリー、アルディ、スーパードラッグの英小売大手3社と連携してきた。3社はタンポンのプラスチック製アプリケーターの生産廃止を決定し、年間17トンを超えるプラスチックごみが削減された。
スーパードラッグや英スーパー大手のモリソンズ、英生理用品ブランドのリレッツ(Lil-lets)は、自社独自の環境に優しい商品を開発した。デーシュは「これらは人々が購入するブランドだ。こうしたブランドの製品を環境に優しいものにすれば、プラスチックの代替品はさらに多くの人がより簡単に入手できるものになるし、こうしたことが可能なのだということも示される」と述べた。