デーシュはブランドとの協力に加え、各政府・地方自治体が「生理の貧困」のための財源を環境に優しい商品に投じることを求めてきた。英ウェールズの4つの自治体は、全ての財源を持続可能な商品に投入することを確約したし、ウェールズ政府は財源の50%を持続可能なものに使うと定めている。
スコットランドは2020年11月、必要なときに生理用品を無料で提供する先駆的な法案を可決した。デーシュは、政府が生理の貧困解消に真剣に取り組むのであれば、プラスチック危機を悪化させるのではなく環境を改善させる方法を採用すべきだと説明した。
「私たちは、生理の貧困とプラスチック危機、環境保護に同時に取り組むことができる。これは筋が通ったことだ。私たちは既にプラスチックの影響を理解しているが、どのように資金を使うかや、自分たちがどのような未来を求めているかを考える必要がある」(デーシュ)
ここ10年以上で、プラスチックを使わない環境に優しい生理用品が多く開発されてきた。ムーンカップやインティミーナ(INTIMINA)のジギーカップなど、月経カップは繰り返し使うことができ、使いやすく、さまざまな色が用意されている。
またオン(Ohne)やデーム(DAME)では、使い捨てプラスチックを排除したアプリケーターを使うオーガニックタンポンを開発。その他の代替策としては、シンクス(Thinx)やモディバディ(Modibodi)など、洗濯や再使用ができる月経用下着もある。
こうした生理用品はまだ主流なものではないかもしれない。それでも、使用する生理用品に小さな変化をもたらすことで、あなたの生理が環境に及ぼす影響が大きく減る可能性がある。
デーシュは「あらゆる層で団結した行動を取ることが必要だ。今では多くの正しい指摘や発言がされるようになり、2040年までに変化を起こすと誓っているブランドもある。しかしそれでは間に合わない」と述べ、「今行動を起こすことが必要だ。変化には時間がかかるが、すぐにでも適切な行動を取る必要がある」と訴えた。