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人生100年時代と言われるなか、「いい娘」として育ち、「いい妻」になって、「いい母」をまっとうして人生が終わる──というライフプランはもはや成立しなくなってきている。子育て後に待っている、数十年におよぶ人生を幸せに生きるためには、これまでとは違う新しい「女性の生き方の教科書」が必要だ。

ワシントンDC在住のボーク重子氏は、ICF(国際コーチング連盟)会員ライフコーチや現代美術史の修士号を取得、2004年にアジア現代アートギャラリーをオープンするなどを経て、現在は、日米でライフコーチとして講演会やワークショップを展開。また、1人娘が、全米の女子高生がリーダーシップや知性を競う「全米最優秀女子高生」コンクールで優勝したことで、その子育て法「非認知能力」が注目を集めている。

そんな氏が12月に上梓した『子育て後に「何もない私」にならない30のルール』(文藝春秋刊)では、すべての女性が自分らしく生きていくための「30のルール」を紹介している。

何歳になっても主体的に人生を歩み、生き方を選べるようにするために。今回は、同書のなかから「サステナブルな夫婦」になるコツについて、一部抜粋転載して紹介する。


人生100年時代の夫婦は「全然通じない」をやめることから


よく巷で言われる「人生100年時代」。

50代で子育てを終えても、その先30年、40年、50年という大きな時間が残っています。

私は結婚を機にアメリカに移住してすでに23年になります。夫以外知り合いのいないワシントンDCに住み、この地で子育てをしながら専業主婦、ボランティア、フリーランス、起業、転業、在宅勤務、パラレルワークとあらゆるライフステージを生きてきました。そして、子育てにひと段落がつく「子育て後」が近づいた50歳を機に、15年以上にわたる現代アートのキャリアに終止符を打ち、ライフコーチとして今、人生第2章に向き合っています。

「新しい女性の生き方」「子どもの非認知能力の育成」をミッションに執筆、講演会・コーチングサロンを展開する中で私が提唱しているのが「サステナブル夫婦」になること。

「全然通じない」

「わかり合えない」

「何回言ってもダメ、やってくれない。なんで?」

そう感じているご夫婦は多いと思います。男性と女性はまったく違った生き物なのです。一緒に生きていくためにはお互いがほどほどに勝ってほどほどに負ける。これがコツです。

誰かと一緒に生きていく、と決めたらその人は人生のパートナーです。

自分らしい生き方を可能にしてくれる可能性のある大切な存在です。

ぜひともそんな関係を作っていきましょう。

幸せに妥協する「サステナブル夫婦」になるコツ


人生100年時代、いかにして「サステナブル(持続可能)な夫婦関係」を築いていくか。

私は結婚当初、家事育児に関しては夫に私の言うようにやって欲しい、と思っていました。

「私のやり方が正しい」と信じて疑わず、相手にもそれを求めたのです。でも、夫には夫の独身時代からの自分なりのルールがあります。当然、お互いが妥協せずに「一人勝ち」を求めればうまくいきません。実際、結婚当初は家事育児をめぐって喧嘩ばかりしていました。

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文=ボーク重子

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