全米No.1女子高生の母に教わる、子育て後も幸せな「サステナブル夫婦」の形

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子育て中はもちろん、子育てが終わってからも夫婦関係は長く続きます。中には関係を解消し、お互いが別の道を歩んでいく人もいますが、できることならまずは「サステナブルな関係」に挑戦したいですよね。そのために、私たちは何を考え、何をすべきか。そんなことを取り上げていきます。

お互いが程々に勝って、程々に負けること


夫婦は所詮他人です。わかり合えない部分もたくさんあります。だからこそ、どちらか一方の言い分だけがまかり通るような関係では長続きしません。お互いがWIN-WINになるよう幸せに妥協することがサステナブルの秘訣です。

妥協というと何となくネガティブな感じがするかもしれませんが、実は妥協は素晴らしいことです。

だって夫と妻のどちらかが一人勝ちになるのではなく、両者が「ここまでならOK」と妥協することでお互いに対するリスペクトが生まれるのですから。両者が程々に負けて程々に勝つから、どちらかが被害者になることもありません。

ポイントは「幸せ」というところ。我慢に我慢を重ねては、その妥協は幸せな関係を運んで来ないでしょう。

どちらかが満たせないほど高すぎる要求もNGです。家事を一切やりたくない夫も、今の時代はやらないといけません。そんな高すぎる要求は今どき通りません。そんな勝ちを貫こうとすれば、サステナブルどころか関係は破綻します。男性と女性の根本的違いを変えることは困難を極めます。分かり合えなくていいから、違いを認める必要があります。これも幸せな妥協の形です。

やっぱり妻は優れている


例えば女性がキャリアを築いたり自分の勉強や好きなことのために時間をかけたいとします。

必然的にもっと夫が家事育児に参加する必要が出てきます。

これを「大変だから手伝って」と感情でわかってもらおうとすると、残念ながら大抵の場合うまくいきません。

男性は根本的にまったく違った生き物のようです。だからここは、自分の時間とエネルギーを捻出するために妥協するときです。そして夫の側がやるべきは共感と、もっと多くの時間を投資すること。ここが妥協ポイントです。妻と子どもをより理解できて喜んでもらえるのだから文句なしです。お互いにちょっと負けてちょっと勝つ。これがサステナブルな関係の秘訣です。

夫を敵にしてしまうのはもったいないです。だってあなたの生き方を支援してくれる最大の協力者であり、最大の理解者となって欲しい存在ですものね。「サステナブルな関係」が作れたら素敵だと思いませんか?

そのために私たちは何をすべきか。

私たち自身が何を変え、身につけるべきなのか。

それは「我慢しない」「ハードルを下げる」「論理的表現法」の三つです。

我慢はすればするほど幸せは逃げていき大爆発の原因となります。ハードルを下げるのは、やっぱり妻は優れているからです。同じレベルの家事育児を期待すればイライラするだけです。そして最も効果的な妥協は論理的表現法です。なぜなら男性は感情ではなく辻褄があったときに理解するからです。表現の仕方を変えるだけで必要な時間が手に入りやすくなるのだから、ここは妥協のしどころです。

「感情」で伝えると「重子が怒ってる」になる。「論理で伝える」が肝心


我が家の夫婦喧嘩は喧嘩というよりも、私が一方的に不満や怒りを爆発させて夫が言葉もなく聞いている、という構図です。「結局何が問題なの? よくわかんなかったよ」という夫からのイノセントな一言にまたまた怒りが再燃してくる。それまで我慢に我慢を重ねてきたのに、ちゃんと説明したのに何でわかってくれないのよ!

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けれど、ここで夫が本当に知りたいのは「重子が怒ってる」、ではなくて、「じゃあどうして欲しいのか? そのためにどうすればいいのか?」ということです。でもそれがプレゼンされないから、とりあえず何だかわからないけど謝って避難しようとするのです。(中略)

私の夫は時間という観念がないというか、時間にルーズな人で、結婚した当初、待ち合わせに平気で30分、1時間遅れてきました。

当然、私は「遅れないで!」「きちんと時間を守って!」と伝えました。しかし、その次も、そのまた次も遅れてきます。私も腹が立って「なんでいつも遅れるの!」「遅れないでって言ったでしょ!」と怒りを爆発させてしまいました。
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文=ボーク重子

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