0.2秒で人の心を掴む「印象力」

Wonwoo Lee/Getty Images

記憶というのは時間の経過とともにどんどん薄れゆくはずなのに、なかにはなぜか時間が経っても色褪せず、ますます輝いて忘れられなくなるものがあります。

例えば、学生時代、感銘を受けた音楽が流れてきた瞬間、ただのクラスメイトと思っていたあの子の見せたまぶしい笑顔、遠い記憶の中にいる鮮やかに思い起こせるあのシーン──。

心が揺さぶられた瞬間、心のなかではいったい何が起きていたのでしょうか。

あなたの記憶のなかに、鮮烈な印象となって刻ませたもの。その正体は「違和感」です。

この違和感で印象付けるやり方は、CM広告などにもよく使われています。普段とは違う感覚や日常に潜むさまざまな違和感を利用して、鮮烈な商品のイメージを消費者の記憶に残るように伝えるのです。

またビジネスシーンや人付き合いの点からみても、自分を上手に印象づけることは大切なスキルでもあります。

今回はこの違和感をうまく使って、相手に自分を印象づける効果的な方法について、お話ししたいと思います。

ギャップで魅力を印象づける


違和感を使って印象づける方法の1つが、「ギャップ」を活用することです。「いつもと違う」という意外性を強調することで、印象に残りやすくするのです。

例えば、そっけなさと甘さの落差で違和感を産み出し、相手の興味を引く「ツンデレ」も一例でしょう。ただこれは場面を選ぶのと相手を誤解させやすいので、技量が必要かもしれません。

では誰でも取り入れられるギャップとは、何でしょうか。

まず1つは「香り」です。ヒットしている曲にもあるように、そもそも香りは記憶と深く結びつく習性があると言われています。さらに、穏やかな印象の人が少しスパイシーな香りを漂わせてみるなど、意外性を演出することで、違和感が印象に残るはずです。「自分の知らない一面がその人に潜んでいるのかもしれない」と相手の想像力を刺激するかもしれません。

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Getty Images

文=岡田いずみ

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