「キャンパスラボ」は、企業や自治体と共創し、マーケティングから商品開発・プロモーション企画などを一貫して実践するプロジェクトチーム。「ミスキャンが世の中を変える!」をスローガンに、様々な提案を通して社会勉強を行っている。
海洋プラスチックゴミ問題、地球温暖化などの解決に向けた第一歩として、2020年7月1日より、全国でプラスチック製買物袋の有料化がスタートした。レジ袋の有料化後、若者の買い物はどう変化しているのか。各大学のミスキャンパスが集まり、社会課題に取り組むキャンパスラボが大学生のリアルなインサイトを調査した。
10代、20代の若年層のニーズ検索や調査・評価目的など様々な課題に応じて「リアルなターゲットの声」と「課題の糸口」を提供しているキャンラボリサーチが女子大生のインサイトレポートを作成した。
調査概要
・調査名:レジ袋有料化による大学生の生活の変化
・調査対象:女子大生100名(18~22歳)
・調査期間:2020年8月1日~8月31日
調査サマリー
● ”エコ意識が高いアピール”をしたい、けど可愛いは必須!オシャレなエコバッグを持つサステナ女子大生急増中。
●持っていたトートバッグの名前が、エコバッグに変化?!エコバッグを新たに買わずに、気に入っている薄い畳める鞄をエコバッグとして活用。
●エコバッグはないけど、レジ袋をもらわない!手で持ち歩く大学生が急増中!!!
●エコバッグ渋滞、万引き防止フラグ、エコバッグを買わないバッグ自粛?!レジ袋有料化になり、エコバッグ持つ派も持たない派も悩んでいる。
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オシャレなエコバッグを持つサステナ女子大生急増中
女子大生にエコバッグの所有について聞いてみると、8割近く(79%)が「持っている」と回答。エコバッグを持ち歩いている理由としては「エコを意識」しているということが判明した。今まで写真映えを意識してきた女子大生が、サステナブルに対しての意識が高まっていることが考えられる。
女子大生の声
「最近サステナブルという言葉をよく耳にするようになって、エコの意識を持っているとカッコいいと感じるようになった。エコバッグも持っていると、サステナブルを意識している自分にテンション上がる」
「有料化になって、レジ袋にお金を払うのが嫌だなとも思っている。しかし、それ以上にレジ袋をもらうと環境意識低い人と見られそうでエコバッグを持つようになった」
「今までエコバッグを持ち歩くなんてしていなかったけれど、今はレジ袋はもらってはいけない感じがして持ち歩くようになった」
「授業が全てオンラインなので家からあまり出かけない。実家住まいだと買い物もお母さんが行ってくれているので、エコバッグを必要としない」
持っていたトートバッグをエコバッグに
続いて、エコバッグの購入についての調査。「エコバッグはいつ購入したか」という質問に対して、約9割(86%)の女子大生が「元々持っているものを使用」と回答。エコバッグと呼ばれるような商品を購入するのではなく、今まで持っていたトートバッグの活用や鞄のサイズを変えることでエコバッグとして対応していた。女子大生がエコバッグに求めているのは利便性ではなく、持ち歩きたくなるデザイン性であることが分かった。
女子大生の声
「有料化になったことで、レジ袋をもらわないようになったのに、高いエコバッグを買うのは意味がない気がして、しまってあった袋を使っている」
「柄のものが多かったり、エコバッグでも可愛いものが少ないので持っていたトートバッグをエコバッグとして使っている」
「今まで人にもらったり、可愛くて買ったけれど使っていないトートバッグをエコバッグとして色々な鞄に入れ持ち歩いている」
「エコバッグの代わりとして、大きな鞄を買って荷物を入れられるようにした」