左右側面を有機ELディスプレイが包み込む全画面デザイン
6.53インチの有機ディスプレイは解像度がFHD+(2400×1176画素)。側面のベゼルを取り払い、ガラスパネルを湾曲させて両側面までディスプレイが包み込むような独自の全画面デザインを採用する。同社はそのデザインコンセプトを「ホライゾンディスプレイ」と命名している。ディスプレイには埋め込み型の指紋認証センサーを搭載する。
両側面に88度の曲面ディスプレイ、カバーガラスを採用した「ホライゾンディスプレイ」が本機のデザインと使用面で大きな特徴となる。
本体の厚さは約9.5mm。両側面までディスプレイとしてしまうと、手に持った時の表示の視認性や操作性が気になるところだ。例えば音楽再生の際に必要になる音量操作は、物理キーを設けない代わりに画面に表示されるバーチャルキーを上下にスライドさせて行うなど、ユーザーインターフェースをデザインにマッチさせた。
ディスプレイの上側にはノッチ(切り欠き)部分を設けて、32メガピクセルのフロントカメラのほか3D被写界深度カメラと明るさ・近接センサー、そして独自の「スマートジェスチャー コントロール」のためのセンサーを内蔵する。
手をかざして画面を離れた位置から操作する「スマートジェスチャーコントロール」機能を装備する。
スマートジェスチャー コントロールはスマホの画面に触れることなく、手のひらをかざして動かすと画面のスクロールやキャプチャなどができるという本機独自のユーザーインターフェースだ。使い勝手はグーグルのスマホであるPixel 4シリーズが先行搭載した「Motion Sense」に近くなると思われる。
フロント側のカメラとセンサーが実現する機能にはほかに3D顔認証がある。
ライカと共同開発したクアッドカメラ。超広角レンズ搭載
静止画と動画撮影の両方に充実の機能を揃える。大判イメージセンサーにより、明るく色鮮やかな写真・動画が暗い場所でも撮れる。
背面側には4基のレンズ構成によるメインカメラがある。カメラ部は今回もまたドイツのライカと共同開発している。カメラユニットの周囲にリングを配置したデザインはコンパクトカメラの沈胴式レンズのようにも見えて迫力がある。
18mm相当の超広角レンズと、27mm相当の広角レンズのイメージセンサーは40メガピクセル。大判のイメージセンサーを載せたメリットを活かして、暗い場所でも明るく色鮮やかでノイズの少ない撮影を可能する。80mm相当の望遠レンズのイメージセンサーは8メガピクセル。光学3倍、デジタル30倍のズーム性能を実現した。広角と望遠のユニットに光学式手ぶれ補正を内蔵する。このほかに3D被写界深度カメラを組み合わせたクアッドレンズ構成としている。
動画撮影も最大4K/60p対応の高画質にこだわる。動画にもボケ味を効かせられる被写界深度調整が可能。ファーウェイ独自のAI手ぶれ補正と光学式手ぶれ補正をデュアルに効かせて撮影をサポート。最大7680fpsというハイフレームレート撮影によるスローモーション動画機能にも注目したい。