XDADevelopersのチームが、Android 11のコード内にPixel 5向けの機能「バッテリー・シェア(電池の共有)」の記述があることを発見した。調査チームがPixel 4を用いて表示を確認したところ、「電池の共有を設定すると、お使いのスマートフォンの電池が早く消耗します。電池の共有は互換性のあるイヤホン、スマートウォッチ、スマートフォンなどで可能です」との文言が表示されたという。
ワイヤレス充電機能を備えたスマホは、充電パッドの上に置くだけで、ケーブル接続なしで充電が行える。Pixel 5に搭載されるのは、外部デバイスとの間で双方向のワイヤレス充電を可能にするワイヤレス逆充電と呼ばれるタイプのものだ。
この機能は既にファーウェイやサムスンの端末にも搭載されているが、グーグルも同様の機能のリリースに踏み切るようだ。グーグルは電池の共有機能を、同社のPixelシリーズの新モデルの目玉にしようとしている。
既に発売済みのPixel 3やPixe4は外部の充電パッドからワイヤレスで給電を受けることは可能だが、別のデバイスを充電することはできない。Pixel 5はグーグルにとって初の、ワイヤレス逆充電が可能な端末ということになる。
しかし、ここで気になるのは、電池の持ちの問題だ。Pixel 4 XLはバッテリー持続時間が長いことで知られるが、Pixel 4のバッテリー時速時間はさほど長くはない。グーグルはPixel 5を逆充電に対応させる場合、十分な電池容量を確保せねばならない。もしくは、上位モデルのPixel 5 XLのみが、逆充電対応になる可能性もある。
さらに、もう一つの注目ポイントといえるのが、Pixelの逆充電機能がスマートウォッチへの対応を示唆している点だ。以前から噂されていたPixelウォッチが、いよいよリリースされるのかもしれない。
昨年のPixel 4が10月24日発売だったことから、グーグルは今年も同じタイミングでPixel 5を発売する可能性が高い。今後の数カ月間で、逆充電関連のテクノロジーがさらに進化することも考えられる。