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ファーウェイCEO リチャード・ユー(Photo by Anadolu Agency / Getty Images)

ファーウェイの折り畳み式端末、「Mate X」は全体的に高い評価を得ている。ディスプレイやカメラのクオリティも優れているが、中でも特徴的なのが折り畳んだ際にディスプレイが外側になるデザインだ。つまり、閉じた際にはスクリーンが内部を包み込むような形式になっており、折り畳んだ際もディスプレイを使用可能になっている。

この仕様を絶賛する声は高く、内側に折り畳むスタイルのサムスンの「Galaxy Fold」と、明確に一線を引く点でもある。

ファーウェイは11月にMate Xの販売を開始したが、中国の現地メディアは先日、同社が既にこの端末を20万台出荷したと宣言したことを伝えた。これはサムスンがGalaxy Foldの出荷台数とする「40万台から50万台」という数字を大きく下回るが、Mate Xが中国のみで販売されていることを考慮すると、かなりの売れ行きだ。

ファーウェイのMate Xは中国以外で利用することも可能だが、同社のMate 30と同様に、グーグル関連のアプリは非搭載でリリースされた。背景には、米国によるファーウェイのブラックリスト指定がある。そのこともあって、ファーウェイの一連のフラッグシップは、海外でほとんど無視されたままだ。

一方でファーウェイは中国の国内での売上を伸ばし、競合との差を広げようとしている。同社は巨大な中国のスマホ市場で、シェア50%以上を獲得しようと躍起になっている。

同社は今年3月に次期フラッグシップの「P40」を発売する予定だが、それに先立ち、2月にバルセロナで開催の「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で、Mate Xの後継モデルの「Mate XS」を発表すると噂されている。

Mate XSは欧州でも発売される可能性がある。しかし、P40やMate 30と同様に限られた地域のみでの販売になるかもしれない。これらの端末が、グーグルのアプリを搭載できるか否かで状況は大きく異ることになる。

ファーウェイは3月に発売のP40が、グーグルのアプリのエコシステムを置き換えるHMS(HUAWEI Mobile Service:ファーウェイ独自のアプリエコシステム)を搭載したものになると述べている。しかし、今後も海外のユーザーが、グーグルのサービスを利用できない端末の利用を控える傾向は続くだろう。

米国によるブラックリスト指定が解除されない限り、機能面で優れたファーウェイの端末が、世界ではさほど売上を伸ばせない状況は続きそうだ。

編集=上田裕資

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