令和のニュースター、フワちゃんの勝ち筋。周りを味方につけて、苦手を武器に

ユーチューバー・フワちゃん


短所と長所って表裏一体。自己分析して短所が活きる方法を探す


「ユーチューブ」という得意なフィールドを見つけたことで、これまでは遠くに見えていた“テレビで活躍する”という目標も、ぐんと近くにはっきり見えるようになったし、それまでの道のりも具体的に理解できるようになりました。

おかげでユーチューブを始めたのが2018年ですが、2019年にはテレビにも呼んでもらえるようになりました。



私がユーチューブにマッチした理由の一つが、自分の苦手な部分を武器に変えられたことがあると思います。

私は、「この職業じゃなかったら絶対無理だったな」と思う苦手なことがたくさんあります。めっちゃ忘れ物しちゃうし、じっとしていられないし、敬語もあまり使えない。でも、それが『武器』になるのが、ユーチューブだったんです。

短所と長所って表裏一体。私にとってはユーチューブだったけど、みんな自分を分析して短所を長所として活かせる方法を見つけていけばいいんじゃないかな。

私は、自分の好きなものも知ってるし、嫌いなものも私は知ってます。好きなものを増やすことに注目されがちだけど、嫌いなものが増えていってもいいと思うんですよ。要は、自分に興味を持つことが大事かなと思います。

自分の嫌いなものや不得意なものを分析できていると、それを乗り越えるために何をすればいいかっていうのも見えてきます。

私、宿題が嫌いなんで、基本的にやらないんです。会議で「あとは各々持ち帰ってやりましょう」という流れになっても、家に帰ったら絶対やらないから「10分で終わるのでこれだけ付き合ってください」と言って、その場で終わらせて帰る。

自分のために人の時間を奪うことに負い目はあるけど、その分私も相手のお願いは絶対に聞くんだから。周りのみんな本当にありがとね。

こんな感じで、「嫌い」や「苦手」は、克服するだけじゃなくて『先回りして対策を取る』っていう選択肢もある。だから自分を知ることはとても大事です。

自分自身が何を考えているか感じているかって、取材とか人に自分のことを話している時に気づけることが多いから、自己分析には何かしらアウトプットすることが大切かもしれないですね。
次ページ > TVへの足がかりだったユーチューブは今や大事なホーム

構成=萩原愛梨 写真=小田駿一 レタッチ=上住真司

ForbesBrandVoice

人気記事