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0歳からの「お金の話」

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先日、これから就職活動を控えている学生に対して、金融教育をテーマに話をする機会があった。最近は投資に興味がある学生も多く、質疑応答では投資に関するマニアックなものも多かった。

話をしたあと、学生たちと昼食をとりにいったのだが、やはり話題は就職活動についてとなった。現時点では、明確にこの企業に入社したいといえる学生はおらず、全員が業界研究や企業分析をしながら、自分が面接を受ける企業を探していた。

彼らにアドバイスをしていて思ったのが、投資の話をしていたときと同じことをアドバイスしているな、ということだった。

投資と就職活動は親和性が高い

投資をする際、投資家は企業のあらゆる情報を分析してから、投資をするかどうかの意思決定を行う。その企業の業績はもちろんのこと、所属している業界や産業のトレンドや、競合他社との比較。上場企業であれば株価の動き。そして、その企業が売上をたてている国の経済環境など、分析対象は多岐にわたる。

昼食をとりながら話を聞いていると、そこまで深くはないものの、学生たちはそれと似たような分析をしながら、自分が就職したいと思える企業を探していた。

そう考えると、大学生は「資産形成のため」というよりも、「就職活動に活かすため」に株式投資をしてみてもいいのかもしれないと思い始めた。

正直、学生はお金をそれほど持っていないのが一般的なので、そもそも資産運用にまわせる資金も多くないだろうし、投資額が小さいうちは投資だけで富を築くのは不可能だ。

しかし、株式投資を通じて企業や業界、社会の構造、時事ネタを知ることができれば、少なくとも一般的な業界研究や企業分析しかしていない学生に比べて、圧倒的な力量差を見せつけることができるだろう。

話をした当日は、経済学部の学生が相手だったこともあり、業界として人気があったのは、やはり金融だった。とはいえ、金融といっても銀行、証券、保険、運用会社と業態はさまざまであり、各業態でやれることも変わってくる。

今回は金融業界に進みたい学生を例に、どのように分析をしていけばいいのか、ヒントを与えていきたいと思う。

文=森永康平

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