正しいお金の知識が自分を守る
このように、歴史や業界の動向などを追っていくと、就職後に自分がやろうと思っていることが本当にその企業でできるのかどうか、正確に判断ができるようになる。就活学生であれば、このような形で徐々に自分が入社したい企業を絞ればいいだろう。
投資家であれば、いくつか投資を検討する企業が絞ることができたら、そこからさらにその企業の現在の株価が割安かどうかなど、深い分析を続けていくのだが、就活生はそこまでする必要はない。
しかし、余裕があれば就活生も、自分の入りたい企業や、競合会社の直近5年間ぐらいの財務情報は見ておいて損はないだろう。その際はしっかりと、売上高は伸びているか、利益は増え続けているか、過剰な債務を抱えていないかなどに注意を払いたい。
いまは企業のホームページにいけば、上場企業であれば財務諸表だけではなく決算説明会資料なども無料で閲覧することができる。その企業の現状や今後のビジョンなどを、より深く理解できるはずだ。
従来のSPI(筆記試験)対策や、就活のマナーやルールを学ぶだけでなく、このような投資家のような思考回路をもって、業界研究や企業分析をすることが自らの差別化に繋がっていくことだろう。