ソーシャルメディア上で感じるうらやみは、ソーシャルメディアのやり過ぎで生じる人間関係、健康、睡眠不足などの問題とも相まって、「電子機器によってメンタルヘルスが損なわれている」としてテクノロジーが敬遠される原因となっている。
しかし心の健康を損なっているのは本当にテクノロジーなのだろうか? それとも問題なのは、その使い方だろうか?
実はデジタル機器を使って精神力を鍛える方法はたくさんある。賢く使うことで、目標を達成し、健康を促進し、生活を改善できるかもしれない。
以下に、精神力を鍛えるのに役立つデジタル機器の利用方法を3つ紹介する。
1. 精神力を鍛えるツールを利用する
ポジティブシンキングや瞑想(めいそう)を実践したければ、アプリをインストールしたり、自己開発目標を達成するためのオンライン教室を受講したりできる。
瞑想やマインドフルネスのアプリとしては「Simple Habit」「Calm」「Headspace」がある。また米国では、スマートフォンを通じてセラピストと話せる「Betterhelp」やTalkspace」といったアプリさえもある。
前向きな気持ちになりたければ、アプリ「Happify」で幸福度を上げる方法を学ぶこともできる。このアプリはポジティブ心理学に基づき開発され、家族間のトラブルやうつといった問題への対処を支援することを目的としている。
このほかにも、いつでもデジタル機器を通じて精神力を鍛えられるツールは多く存在する。
2. 真のつながりを得るためにソーシャルメディアを使う
ある研究結果からは、孤独は1日にたばこ15本を吸うよりも健康を害する可能性があることが示されている。そしてソーシャルメディアには皮肉にも人を孤立する効果があり、孤独は今やデジタル時代の到来以前よりも広まっている。
ただ漠然とソーシャルメディアのフィードをスクロールしたり、投稿に「いいね」を押したりはせずに、人と実際に交流するようにしよう。気の合う人を見つけ、好意的なコメントをし、自分のコンテンツを投稿する。
ソーシャルメディアでつながった人と親交を深めよう。こうしたつながりによって、ソーシャルメディアを気分よく利用できるようになり、自分のメンタルヘルスにとって良い人間関係を築くこともできる。
ただ、ソーシャルメディアは現実世界でのつながりの代替にはならないことは心に留めておくこと。対面での交流の代わりとしてではなく、人付き合いを強化するためのツールとして使おう。