──かなりぶっ飛んでますね。でも新しい多様な選択肢が生まれてきそうです。
ヴィーガンにしても自然栽培や無添加にしても、生きにくいんじゃないかと思われることが多いんですが、僕からしたら、逆に自由を手にしているという感覚です。
皆さん普段、当たり前のようにチョイスしていることに対して疑問を持ったり、違う角度から見よう、考えようとすることは少ないと思うんです。それはもしかすると、自分で選択しているというより、固定化された一般的なルールに従っているだけと言えるかもしれません。
着ている服、聞いている音楽、食べるもの食べないもの……それらが大きな流れによって選択させられている。つまり、自由に見えて実は不自由だったのではないか。でも今は常に自分で選択していく必要に迫られるので、その意味において自由なんです。
結局ヴィーガンや自然栽培は純粋に美味しいし楽しい、ということに尽きると思ってはいますが、もしかすると自分が本当の意味で自由になれる選択肢とも言えるのかもしれません。
ヴィーガンに限らず、自分の内なる声を大切にしたスタイルであれば何でも良いと思いますが、自分ならではの大きな軸が定まると意識や行動が変わっていきます。それが地球や社会、人々に優しい方向と重なっていくのであれば、願ったり叶ったりではないでしょうか。
中村真也◎AKATSUKI SYNDICATE株式会社 代表取締役 社主。日本を代表するBean to Barチョコレートブランド「USHIO CHOCOLATL」を2014年に創設。2018年にはヴィーガンチョコレートブランド「foo CHOCOLATERS」のショップを広島空港にオープン。自身もヴィーガンで、ラッパーとしても活躍するなど異彩を放つ経営者。
連載 : クリエイティブなライフスタイルの「種」
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