デンマークのレゴハウスが、レゴ社が昨年85周年を迎えたことを祝って一般公開された。
故ロビン・ウィリアムズが主演した1992年の映画『トイズ』は、おもちゃ会社の創業者の息子(ロビン・ウィリアムズ)が会社を悪の権力から守るという筋書きだった。会社の経営理念は、顧客、つまり子供たちを喜ばせること。そのおかげで、会社の雰囲気は楽しい。社内では音楽とダンスと仕事が提供され、社員ひとりにひと部屋ずつの個室が与えられる。
この映画では、玩具会社が戦争の武器を作るという現実的な皮肉も描かれているが、レゴグループは、心温まる現実世界のおもちゃ王国を実際に築こうとしている。
体験ハウスギャラリー。すべてがレゴで作られている。 /写真:レゴグループ、イワンオフィススナップショット提供
「子供にとって、遊びの役割は何ですか?」 この質問が、レゴ社を成功へと導いた。
レゴグループは、「子供はどんなおもちゃが好きか」というビジネス目線ではなく、子供の目線でアプローチすることで、唯一無二のブランドとしての地位を確立したのだ。
企業価値は「バンダイナムコ」の約7倍
実は、昨年のレゴグループの業績は低調だった。売上高は前年比8%減の350億デンマーククローネとなり、営業利益は16%減少した。 ファイナンシャル・タイムズ(FT)を含む海外メディアは、携帯電話やタブレットPCなどのデジタル機器に押される玩具業界に注目してきた。
グリーンゾーンは、レゴを象徴する緑色で装飾されている。 /写真:レゴグループ、イワンオフィススナップショット提供
だが業績が悪くてもなお、レゴは大きな影響力を示している。世界中の子供たちはこの「一番もらいたい贈り物」を依然として見過ごすことがなく、玩具業界内でのブランド価値は今でも世界最高だ。
ブランド価値評価機関のブランド・ファイナンスは昨年、レゴグループの価値が75億710万ドルに達したと語った。 これは日本の第2位のゲーム・玩具会社バンダイナムコ(10億3880ドル)のおよそ7倍だ。
わずか4年で建築されたレゴハウスは、今もなお発展をやめていない。デンマークのレゴグループの新しいオフィスには、体験型ハウスの機能もある。 レゴハウスは「遊び学ぶ街」として計画された。建物全体を都市空間と見なし、ビルンを訪問する人たちの公共文化センターとして機能している。
フォーブス・コリアとの電子メールインタビューで、レゴハウス・コミュニケーションズのシニアマネージャー、トリニセン氏はこう話す。