地方の現場から見た教育の今

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教育の情報化(ICT化)を言われるようになってから久しい。子供たちや先生方、保護者や地域の方々がテクノロジーを活用して、さまざまな情報をやりとりできる学校の姿は、明るい未来を感じさせてくれる。

私自身も、さまざまなICT機器を授業で活用してきたが、子供たちの吸収の良さと、そこから生まれる素晴らしい効果を実感してきた。

そこで、学校におけるICTの活用の状況について、以前、私が勤務していた中学校での実例を紹介しよう。

ICTを活用する中学校の一日

1. 朝、子供たちは各教室で待機している。何が始まるかというと放送朝会だ。放送室には放送委員たちが待機して、準備に取りかかり、スタジオには校長先生が座っている。時間になると、各教室のテレビに校長先生の映像が流れ、話が始まる。テレビを使用した放送での朝会だ。

放送室には、専用のスタジオが併設されていて、本格的なテレビ用カメラが用意されている。調整室には、放送委員の子供たちがエフェクトやテロップを入れられる調整卓も備えられているのだ。

<メリット>
・子供たちが1カ所(体育館など)に集まる必要がなく、時間の短縮ができる
・声だけでなく、テレビ画面を通して、姿や表情にまで触れることができ、話の内容が伝わりやすくなる

2. 授業が始まって少し経った頃、職員室に呼び出し音が鳴る。教室のインターホンからだ。教室にいる先生から連絡があり、授業に必要なものを持ってきてもらえないかという依頼だ。職員室にあるものだったので、さっそく空き時間でその場にいた先生が教室まで持って行った。

<メリット>
 ・連絡するためだけに、教室と職員室を往き来する必要がなく、授業する時間に支障が出ない
 ・子供たちの体調不良など、緊急時にすぐに連絡することができる

3. 授業ではアナライザーシステムが備えられている視聴覚室を使っていた。生徒1人1人の手元にボタンがあり、回答結果の集計も、すぐに前方に表示される。この集計結果を全員で共有しながら、意見を交わす話し合いもたやすく可能になった。

<メリット>
 ・子供たちの意見の分布がすぐに表示される
 ・全体の傾向がわかるので、それをもとに意見交換させることができる

文=望月陽一郎

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