日本のリーダーたちは「サマーダボス2019」で何を見たのか

写真:世界経済フォーラム


「外資への規制緩和に対するコミットメントを感じた」
 ──フォースバレー・コンシェルジュ 代表取締役社長 柴崎洋平氏

今まで参加してきた中で、外資への規制緩和に対し、中国トップのコミットを最も強く感じとれる有益なサマーダボスだった。

人件費の高騰もあり、中国から東南アジアや南アジアへのシフトが一層進む流れに一定の歯止めがかかる可能性を感じた。国を越えたジョブマッチングサービスを提供する弊社としては、ようやく巨大中国マーケットにアクセス出来る期待を持てた。貿易戦争等、ネガティブな要素が多い今回のフォーラムだったが、逆に明るい要素が広がった認識である。

弊社は中国国内において、人材と企業をAIで繋ぐオンラインマッチングサービスを展開していきたいが、現状は出資規制やネット事業におけるライセンス他の問題が立ちはだかっている。ここが規制緩和でクリアできると、人材・企業共に巨大マーケットが出現することになり、そこに備えて開発を進めておきたい。


写真:世界経済フォーラム

「世界目線でのアジェンダに触れられる絶好の機会」
 ──ニューラルポケット 代表取締役社長 重松路威氏

多数の世界トップ経営者や政治家が参加されており、 日本やアジアの視線を超えた世界目線でのアジェンダに数多く触れることができる大変貴重な機会だった。

アジア、欧米、アフリカ、南米といった様々な地域の方とセッションで議論をしたが、AIや先端テクノロジーについての世界共通の興味や悩みを感じたと同時に、特に中国に対する関心を強く感じた。

アジアや欧州の企業経営者と多数出会うことができ、早速、数名の経営者とやり取りを始めている。今後の海外事業の加速を見据え、本会議での出会いを大切にしていきたいと考えている。

構成=谷本有香 写真=世界経済フォーラム

ForbesBrandVoice

人気記事