テイラー・スウィフトがレーベル移籍、契約金は最大220億円か

テイラー・スウィフト(Photo by Don Arnold/TAS18/Getty Images)

フォーブスが11月19日発表した「世界で最も稼ぐ女性ミュージシャン」ランキングで、首位に立ったのはケイティ・ペリーで、テイラー・スウィフトは2位だった。しかし、ランキングの公開から数分後に、スウィフトはデビューから12年間所属したビッグマシン・レコードとの契約を終了し、ユニバーサルミュージック・グループ(UMG)傘下のリパブリック・レコードと新契約を結んだことをインスタグラムで発表した。

契約条件の詳細は明かされていないが、複数の関係筋によると契約金の額は最低でも1億ドル、最大で2億ドル(約225億円)に達するという。UMGは巨額な契約金で、スウィフトを古巣からもぎとったことになる。

しかし、スウィフトにとっては契約金の額よりも重要なポイントがある。UMGは今後、彼女がリリースする楽曲の原盤権を、リリースから5年の間は彼女に持たせる条件を提示したという。

スウィフトはインスタグラム上で次のように述べた。

「音楽活動のベースを新たにリパブリック・レコードとUMGに置くことになり、感激している。UMGのSir Lucian Graingeや、リパブリックのMonte Lipmanたちとは長年、素晴らしいパートナーシップを築いてきた。彼らとファミリーになれるのはとても嬉しい。また、今後の楽曲の全てのマスターを、自分でコントロールできることにエキサイトしている」

UMGは以前から彼女のアルバムのディストリビューションを行ってきたが、スウィフトが今回の新契約で何より感激しているのが、ストリーミングからの収益を全てアーティスト側に還元させる条項を盛り込めたことだという。

「今回の新契約を結ぶにあたり、私が最重要視した条件は、スポティファイを通じて発生した利益は、一切の差し引きなく、全額がアーティストに支払われるべきだという点だった」と彼女は述べた。

UMGはスポティファイの筆頭株主の1社となっている。関係筋によると、今回のストリーミング関連の支払い条件の変更は、スウィフトからの強い要求により実現したという。スウィフトの広報担当からのコメントは得られていない。

編集=上田裕資

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