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テイラー・スウィフト(Photo by Dave J Hogan/Dave J Hogan/Getty Images)

11月6日に実施される米中間選挙を前に、テイラー・スウィフトは民主党支持の姿勢を鮮明に打ち出している。テネシー州出身で28歳のスウィフトは、地元テネシーを赤(共和党)からブルー(民主党)に塗り替えるよう、SNSでファンたちに呼びかけている。

スウィフトは先月、地元から立候補した共和党のマーシャ・ブラックバーン候補について、「ぞっとさせる人物であり、恐ろしい」とインスタグラムで投稿した。ドナルド・トランプは即座に「テイラーの支持率は25%ほど低下したはずだ」と言及し、彼女が誤った認識に陥っていると述べた。しかし、スウィフトがこの投稿を行ってから24時間以内に、10万人以上の若い世代の米国人らが選挙人登録を行ったことが明らかになっている。

彼女のインスタグラムでの投票呼びかけは、米国ツアーの終了と同時に行われた。スウィフトはその後、テネシー州のファンたちに期日前投票を促し、インスタグラムのプロフィールから全米各州の期日前投票の詳細ページに飛べるリンクを設定した。

スウィフトはさらに、期日前投票を行ったファンから送られたスクリーンショットを彼女のストーリーに掲載することを約束した。ここ数日間の彼女のインスタグラムのストーリーは、#JustVoted(投票した)というファンの声で満ちている。投稿の多くは、19世紀の米英戦争でテネシー州の人々が国を守るために、献身的な努力を行ったことを示す「Volunteer State(志願兵の州)」という文言を含んでいた。投票したファンの多くは、今回初めて選挙に参加する若い世代だった。

中間選挙を数日後に控え、スウィフトはインスタグラムに母のアンドレアとともに写った写真を投稿した。2人は民主党から出馬している元テネシー州知事のフィル・ブレザン上院議員候補の選挙ポスターの前に立っていた。スウィフトは「私たちは恐怖に基づく過激思想を伴わないリーダーシップを求めている。投票には必ず参加してほしい」と、1億1200万人のフォロワーに対して呼びかけた。

スウィフトはこれまで音楽業界でのポジションを鮮明にする発言を行ってきたが、政治的立場を明らかにする言動は稀だった。民主党のフィル・ブレザン候補は、「ビジネス・インサイダー」の取材に、「スウィフトからの支持は驚きだった」と述べている。「自分のような70歳を過ぎた高齢者が、ミレニアル世代と関わりを持つのは意外なことだ」と彼は話した。

スウィフトの努力が実を結ぶかどうかは、現時点では分からない。しかし、彼女が声を上げたことが、選挙結果に何らかの影響を与えることは確実だ。

政治色を強めるスウィフトの存在感

フォーブスの2018年度の「アメリカで最も成功した女性」(America’s Richest Self-Made Women)ランキングで、推定資産額3億2000万ドル(約363億円)のスウィフトは60位にランクインした。

2016年の米国大統領選挙の際に彼女は、政治的スタンスを明確にしなかったことで批判を浴びた。しかし、その後の2年間でスウィフトは、反セクシャルハラスメント運動の#MeToo(ミートゥー)や銃規制運動、LGBTQコミュニティに対する共感を示し、社会運動への参加意思を明確にしてきた。スウィフトは今やポップミュージックの枠を超えた、米国社会のアイコンになろうとしている。

編集=上田裕資

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