拙著「モチベーション革命」でもご紹介しているのですが、仕事について、
・ご飯を食べていくための“ライスワーク”
・好きなことや生きがいである“ライフワーク”
を分けて考え、「まずはライスワークで稼ぎながら、徐々にライフワークで食べられるように理想的な割合にしていく」という趣旨のことを書きました。ただこれについて、少し伝わりにくかったかもしれないと反省しているのですが、実際はもっと滑らかでいいと思います。
極端な話、ライフワークは魂のご馳走、つまり「これがあれば楽しく生きられる」と思えることなので、それが1円にもならなくたっていいし、それで稼ぐことを無理に目指す必要もないのです。
例えば仮にサーフィンが好きだったとして、ライスワークで最低限の生活費を稼げるなら、ライフワークを最適化できるように鎌倉に引っ越すのもいいかもしれません。サーフィンをすることはお金にはならなくても、いつでもできることで、仕事へのやる気や日常の幸福度が格段に上がるのなら、それはいいバランスの取り方だと思います。
また、以前テレビ番組でご一緒させていただいた林修先生は、「僕は人に教えることが大好きってわけじゃない。だけど教えることが一番効率よくお金を稼げるし、評価もされるし、誰からもありがとうと言われる。だから効率よく稼いで、あとは趣味のライフワークを淡々と楽しんでいる」という趣旨のことをおっしゃっていました。
もちろん、ライフワークで稼げるのなら、それに越したことはありません。しかし、上記の2例のように、バランスをうまくとり、ライスワークとライフワークの両輪でやっていくのもいいと思います。一番大事な視点は、自分にとってそれが楽しいかどうか、幸せかどうか、だと思います。
連載:ポストAI時代のワークスタイル
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