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スタンフォード大学デザイン・プログラムのエグゼクティブ・ディレクター、ビル・バーネット

アメリカの大卒生で、大学の専攻と関連する仕事を選ぶのはたった27%。多額の報酬と名誉を得たのに人生に「何か足りない」と感じる。幼い頃からの夢の職業についたはずなのに満たされない。卒業したら何をしたいのかわからない。そんな卒業生や在校生は超エリート校のスタンフォード大学でも多いという。

スタンフォード大学の人気講座「デザイニング・ユア・ライフ」は、同大デザイン・プログラムのエグゼクティブ・ディレクター、ビル・バーネットと有名エンジニアで講師のデイヴ・エバンスが、キャリアの悩みを解決するデザイン・シンキングを伝授する。受講生の高い評価と「講座を受講させて欲しい」という他大学生や一般人の声を受けて、「ライフデザイン──スタンフォード式 最高の人生設計」が上梓された。来日したバーネットに、天職が見つかるライフデザインの人気の秘訣とその方法について尋ねた。


「自分のやりたい気持ちに従え」は誤り

─なぜライフデザインはスタンフォード大学で10年以上にわたり人気を博しているのでしょうか。

誰もがクリエイティブになりたいからでしょう。エンジニアでも店員でも、実は誰でもクリエイティブになる可能性を秘めているのですが、気付いていない。しかしクリエイティブになれると気がつくと、人生はもっとエキサイティングで楽しくなる。

世の中には、「人生の計画をしっかり立てて実行すれば上手くいく」という「誤った認識」がはびこっています。「自分のやりたい気持ちに従え」とか。自分のやりたいことがなかったら、どうなりますか? もしくは、やりたいことがあっても世の中が求めていなかったら? あなたの人生は行き詰まりますよね。こういった誤った認識をデザイン・シンキングによって壊し、行き詰まった人生を変えないといけないと思いました。

我々のデザイン・シンキングは人間中心です。デザインするとき、我々は人間に共感します。だから、あなたが人生をデザインするとき、あなたは自分自身に感情移入しないといけない。仕事観に人生観。自分は何者で何になりたいか。何が自分にとって重要なのか。それをまず問い直す。

そして、次に、世界に共感する。世界は何を求めていて、必要としているのか。自分は世界のために何ができるのか。

世界の求めることと自分の仕事にとって重要なこと、それが上手くかみ合えば、人生はエキサイティングになります。あなたの仕事には目的ができ、有意義な人生を送ることができるでしょう。人生をよくする10の方法とか、あなたの人生のタイプを知れば幸せになれる、などとうたう本がたくさんありますが、ほとんど上手くいきません。

我々は違います。あなたがあなたの人生のデザイナーなのだから、我々はあなたに何をしなさい、と言いません。お気に入りの読者レビューがあります。「この本がいいのは、筆者が読者の自主性を尊重しているところです。何を、どうやってやるのかは教えてくれません。代わりに悪い考え方を取り除いて、より良い考え方ができる新しいツールを提供してくれる」──。

構成=成相通子 写真=フジタヒデ 取材協力=タトル・モリ エイジェンシー

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