メンタルの強い人が持つ7つの習慣

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4. ぶれない焦点

私の顧客の中でも非常に多くの人が苦労し、現代の激しい競争環境の中では特に達成が困難なのがこの点だ。一つのものに集中してそこから脱線しないためには、集中を阻むものを排除した環境を作り、マルチタスクを避けることが必要だ。

5. ストレスの管理

気分が悪いとパフォーマンスは上がらず、仕事の生産性も伸びない。運動が脳にもたらす効果はすでに実証済みだが、ストレスを抱えた従業員のコストはあまり知られていない。

『The Stress Effect: Why Smart Leaders Make Dumb Decisions--And What to Do About It(ストレス効果 賢いリーダーが愚かな決断をする理由とその対処法)』の著者、ヘンリー・トムソンによると、ストレスは常習的な欠勤や生産性低下、事故、医療保険の請求の原因となり、米国では推定で年間3000億ドル(約32兆円)ものコストを出している。

ストレスを管理する鍵は運動と集中だ。自分が影響を与え、変化させ、制御できるものだけに集中しよう。

以上の5つが強い精神力を作る重要要素だ。こうした要素を実現するには、次の2つの要素が必要だ。

6. 価値観

価値観は、意思決定を可能にするガードレールとして考えよう。チームと価値観を共有すれば、行動規範が設定される。上司の価値観が明確に分かっていれば、その理解のため時間を無駄にしなくて済むし、会社に明確な価値観があれば採用される人物像が分かり、企業文化として社員の行動を規定する指針となる。

7. 信じること

ここに挙げた7つの要素の中で最も重要なものを一つだけ挙げることはできないが、あえて選ぶとしたら信じることだろう。自分や自分のチーム、組織が目標を達成できると信じられなければ、目標は達成できない。私は今まで、自分を信じていたからこそ類いまれな成功を収めた人を見てきた。

エリートの思考法を身につけるには、毎日努力が必要だ。これは日々磨いていくもので、完璧になることはない。ここに挙げた要素を個別に実践しても効果を感じることはできず、7つの要素をつなげ、一つのシステムとして実践したとき初めて効果が発揮される。

翻訳・編集=出田静

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