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2018.02.12 18:00

社員の「子どもじみた行動」を防ぐ方法

Tono Balaguer / shutterstock

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軍隊には交戦規定(ROE)と呼ばれるものがあり、敵との交戦をめぐる決断方法のルールが定められている。

だが、こうした規定は軍隊だけではなく、企業にも存在する。して良いこと、悪いことを示す明確な基準が無ければ、職場はめちゃくちゃになるだろう。しかし、チームで仕事をする際に、行動規範が定められることはめったにない。

行動規範に関し、私が指導しているチームで典型的に見られるのは、次のような状態だ。

1. 基準が不明確(「会議中にパソコン作業をしていいのか分からない」)

2. 基準が設定されていない(「チーム内ルールで禁止されているわけではないので、会議中にパソコン作業をしてもいい」)

どちらの場合でも問題なのは、自分の推測が正しいかも分からないままに、各自が自分なりに状況を解釈せざるを得ない点だ。

例えば、もし会議中に携帯電話をいじっている人がいたら、「集中しなさい。メールは後でもできるんだから」と言いたくなるかもしれない。しかし、その人は単にメモを取るのに携帯電話を使っているだけかもしれない。

つまり、基準が不明確、または設定されていないと、間違った解釈が蓄積され、信用の低下、軽蔑、裏切りにまで発展しかねない。もしチームメンバーが子ども以下の行動を取っていると思うなら、基準を明確化すべき時だ。その進め方は次のとおり。

過去のチームの基準について考える

過去に素晴らしいと思えたチーム内での経験を思い出そう。そのチームはなぜ良かったのだろう? もし、具体的な理由を探すのが難しいなら、それは、そのチームでは基準が十分に根付いていて、習慣化されていたからだ。

個別の行為について深く考えるのは難しいので、まずは全体的な行動規範を考えること。皆が時間を厳守していたか? 会議に一貫性があったか? 互いを尊重していたか? 良いチームを形成していた基準を見つけることができたら、その基準に合わせた行為はどんなものかを考えよう。

してよい行為を特定する

チームで働く時は、何をしてもよいかを苦労して確認するより、何をしてはいけないかを明確にするほうが簡単なことが多い。その際、「ソシオグラム」と呼ばれる手法を使うのも一つの手だ。

これは私がチーム指導の際に使う方法で、コミュニケーションのパターンを図表化することで、隠れた行為を見える化し、明文化されていない基準を明らかにするものだ。

私のクライアントは、自分で思っている自分のコミュニケーションの取り方と、実際自分がしているコミュニケーションを比べることで、自分の行動を変えなければならないとより強く思うようになる。
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編集=遠藤宗生

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