自動的にお金が貯まるアプリ「Qapital」創業者が語る貯蓄の秘訣

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目標とする貯蓄額を設定すると、自動でお金を貯めてくれるアプリが「Qapital」だ。例えば自転車の購入資金を貯めたい場合、Qapitalを銀行口座と連携させ、様々なルールを設定して貯蓄が行なえる。

ユーザーは「クレジットカードで買い物をした場合、それと同額を貯蓄する」「スターバックスでの支払い額が、週の平均を下回った場合に貯蓄する」といった具合に自分の好みのルールを作成できる。

Qapitalの創業者でCEOのジョージ・フリードマンはスウェーデン生まれ。米国のフィンテック業界に将来性を感じ、銀行やテクノロジー業界との連携を目指しQapitalをアメリカに上陸させた。フリードマンによると「コンシューマー向けのフィンテックはまだ穴だらけだ」という。「貯蓄関連のテクノロジーのほとんどは、単純に自動化を促進するだけだ。行動学的なアプローチが全くない」

Qapitalはユーザーがどのようにして貯蓄の習慣を形成するかをリサーチし、デューク大学の教授で行動経済学が専門のダン・アリリーを主任エコノミストとして抜擢した。Qapitalの利用者はまず「旅行費用の2,500ドル」や「万が一の時のための6,000ドル」といった目標を設定する。その後は、クレジットカードの利用状況や、口座の残高、特定の店での買い物等の条件に応じて自動的に貯蓄が行なえる。

ユーザーは様々なルールを設定可能で、「コスメショップのセフォラで買い物をしなかった週は貯金する」「タクシーの使用を我慢した場合は報酬を与える」といった条件も設定できる。IFTTT(イフト)的なレシピを作成して、外部の様々なサービスとの連携も可能。「Fitbitで歩数を測定し、目標の運動量をこなしたら新しいスニーカーを買うためのお金を貯金する」というルールも設定できる。

フリードマンによると、こういった多様なカスタマイズ性が貯蓄を促進するという。「この方法は本当に役に立ちます。Qapitalは人間の行動習慣を変え、貯蓄目標を達成させるのです」。ユーザーは自分のルールを作成すればするほど、貯蓄額を伸ばせるという。

編集=上田裕資

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