開幕初日には、世界ランキング772位のテニスコーチ、英国のマーカス・ウィリスが初戦を突破し「シンデレラ・ボーイ」として注目をさらった。翌2日目には“ポスト錦織圭”として期待されるダニエル太郎が初出場。日本からも多くの声援を集めたが、惜しくも敗退に終わった。全13日の大会日程で、今年も数多くのドラマが生まれることだろう。
ウィンブルドンは、グランドスラム4大大会の中で唯一、芝のコートで行われる大会。一世紀以上前から伝統を守り、現在でも全ての選手が白いウェアを着用している。また、全米、全仏、全豪が各国テニス連盟の運営であるのに対し、ロンドン南西部のウィンブルドン地区にあるテニスクラブ、オールイングランド・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club)が主催しているのも特徴だ。
この格式高いオールイングランド・クラブに、一般人でも入れる方法が「2つ」ある。それは、ウィンブルドンで優勝すること。または、英国の王子と結婚すること-–。その他、この由緒正しきトーナメントにまつわる“面白い数字”について、以下にご紹介する。
1868
世界有数の会員制クラブであるオールイングランド・クラブ(正式名称:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ)の創設年
375
オールイングランド・クラブの正会員数。メンバーの誰かが亡くならない限りその席は空かない。
100ポンド
オールイングランド・クラブの年会費。
41
ウィンブルドンには41の芝コートがあり、20人の芝職人が年間を通して管理している
484,391
2015年大会の総観客動員数
1,800
大会中に勤務するケータリングスタッフの数
16,000
大会中に消費される英国名物「フィッシュ・アンド・チップス」の数
110,000
ビールは110,000パイント販売される。ちなみに、1パイント=568ml
140,000
ウィンブルドンの大人気フード「ストロベリー・アンド・クリーム」は14万個販売。重量にして28,000kg
320,000
「瓶詰めカクテルの元祖」などとも言われるイギリス原産の混成酒「Pimm’s」がグラスにして320,000杯、販売される
757
ウィンブルドン選手権に出場できる選手の数
662
13日間で662試合が行われる
54,250
2015年大会で使用されたテニスボールの数。ボールは温度20℃で管理されている。
290,000,000
屋根を閉じた状態のセンターコートを埋め尽くすのに必要なテニスボールの数
28,100,000
2015年の総賞金額は2,810万ポンド。約53億4,000万円(昨年のレート:1ポンド約190円で算出)