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スポーツビジネスを専門としつつ、不定期に教育およびローカルエコノミーに関する記事を執筆

マリア・シャラポワ (Jimmie48 Photography / Shutterstock.com)

今年1月の全豪オープンの際に受けたドーピング検査で禁止薬物に陽性反応が示されたことを明らかにした女子テニスのマリア・シャラポワ(28)は7日、米ロサンゼルスで開いた記者会見で「大きな間違いを犯した。私のファン、スポーツ界を失望させた」と認めた。一方で、うわさされていた引退についてはユーモアを交え、「引退会見なら、こんな柄のカーペットを敷いたホテルでは行わない」と否定した。

元世界ランク1位のシャラポワは、10年ほど前から「メルドニウム」を処方されていた。世界反ドーピング機関(WADA)は今年1月1日付けでこの薬を禁止薬物のリストに加えたが、それを認識していなかったという。

女子テニス協会(WTA)が処分を発表する前に記者会見を開いたことについては、シャラポワとPRを担当するスポーツマーケティング会社IMGをたたえるべきだろう。しかし、持久力と回復力の向上が期待できる薬物を長年にわたって使用してきたシャラポワに、疑問符が付けられたことは間違いない。自身の説明と相反する事実が明らかになれば、世界一「市場性のある」女子スポーツ選手という立場が脅かされる可能性がある。

「シャラポワ」ブランドにも打撃か

ブランド戦略の専門家は、今春からシャラポワを起用する予定だった企業はいずれも、計画を見直さなければならないだろうと述べている。「ツイッターの時代にシャラポワが直面する課題は、コメントのタイトルに“薬物検査で陽性”という言葉があふれることだ。そして、多くの人が詳細な情報までは読まないだろうということだ」。シャラポワは、「今後も適切に、メッセージを発信し続けなければならない」。

編集 = 木内涼子

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