それでもウィキペディアによれば、VWは買収した後、シュコダの製品ラインに、よりモダンなデザインと技術を導入してきた。それによって西欧におけるシュコダのブランドイメージは「自動車界の笑いの種」から「まとも」に変化。2015年には、市場調査会社J.D.パワーがイギリスで実施した調査で、最も信頼できる車ランキングのトップに輝いた。
いずれにせよ、VWにとっては、低価格ラインを拡充するなら今がいいタイミングだと言えるかもしれない。まだ詳細は一切判明していないが、シュコダの車は、VWの既存の販売網を通じて北米デビューを果たすことになるだろう。狙いはディーラーとの関係強化、そして、別個のショールーム建設によるさらなる財政的苦難の回避だ。
シュコダの米進出検討は、VWの2025年までの中期経営戦略の一環とされており、同社は決断を急いでいないという。米国内のハイウェイでシュコダの車が見られるようになるのは、進出したとしてももうしばらく先かもしれない。