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フォーブス ジャパン編集部のキュレーター兼編集者

「店舗のディスプレイや陳列に関しても、店長の裁量を尊重している」と語る、株式会社生活の木 経営管理室の水上室長。原宿表参道店のディスプレイにも、客層を意識したこだわりが感じられた。(photograph by Koutarou Washizaki)

トップダウンやマニュアル式管理には、限界があるー。アロマテラピー業界の草分けは、「任せる経営」で急成長している。

全国にあるアロマテラピーの専門店「生活の木」を一度見てほしい。一般的に、チェーン店はディスプレイや陳列が画一的であることが多い。ところが、同社の店舗には各店長のアイデアが反映されている。

1955年創業の生活の木では、約120店舗ある同社の直営アンテナショップの店長に大幅な裁量権を与えている。催事や店内講習会の内容を店長に一任し、スタッフにもアイデア出しを奨励している。

「お任せしていることもあり、店長自身が、『店をつくる』ということにこだわりますね」と、同社の経営管理室で室長を務める水上康弘は話す。客層に合わせて「午前と午後でディスプレイを変える店舗もある」という。

「本社からのトップダウンではなく、『店に関しては、店長とスタッフが最もよく理解しているから任せよう』というスタンスです」と、人材開発本部の溝田綾子も語る。

それが可能なのも、経営陣と店舗スタッフが、会社のビジョンを共有しているからだろう。同社の重永忠CEOは、自ら各地の店舗を回って店長とコミュニケーションを取るという。そして、毎年9月には全店長と本社社員、工場長が一堂に会し、理念を共有する機会をつくっている。

特別な施策はせずに、社員たちに任せるー。「任せる経営」は、時として細やかな人事施策に勝ることもあるのだ。

文=井関庸介 写真=鷲崎浩太朗

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