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テクノロジー、eコマース担当ライター。

Dean Drobot / Shutterstock

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOとプリシラ・チャンは2012年5月、親しい人だけを招き内輪の結婚パーティーを行った。限られた人だけが参加を許された場で、コーヒーを振る舞っていたのは、フィルズコーヒー(Philz Coffee)の経営者親子だった。ザッカーバーグは翌日のブランチでも、彼らのコーヒーを味わった。

「代金は要りませんと言ったらマークは感動していました」と、フィルズの創業者で60歳のファイサル・フィリ・ジェイバー(Faisal “Phil” Jaber)は当時を振り返った。

ジェイバーが2002年、ミッション地区に開いた小さなコーヒー店は、サンフランシスコのコーヒー好きの憩いの場になった。フィルズにはいわゆる、“サードウェーブ”のコーヒー店にありがちな高慢なイメージが無い。今日もフィルズには、ビジネスマンや消防士、配管工たちが列をなし、看板商品のJacob’s Wonderbarやミントモヒートが出来上がるのを楽しみに待っている。

価格はスターバックスの約2倍

フィルズにはエスプレッソ系のメニューがなく、代わりに7年がかりで商品化されたカフェインが強めのミディアム・ローストTesoraなどが知られている。一流のコーヒーハウスのような特別な設備はなく、コーヒー豆は注文を受けてからひかれ、丁寧にドリップされる。

味わい深いコーヒーは、決して安くはなく、Sサイズのコーヒーの価格はスターバックスの同サイズの2倍近い。フィルズの常連たちは、その価値がコーヒーだけでなく、そこで過ごす時間や「グランマの家」と呼ばれるくだけた雰囲気にあるという。

マニュアル対応が目立つスターバックスや、流行に敏感な人が通うブルーボトルコーヒーに対し、フィルズは肩の凝らない雰囲気が売りだ。

バリスタはコーヒーを一杯ずついれ、客の好みに合わせてクリームとブラウンシュガーを加える。顧客との心の交流を重視するスタイルを、ジェイバーの息子でCEOのジェイコブ(29)は、「コーヒービジネスではなく、人とのビジネスだと捉えている」と語った。

編集=上田裕資

 

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