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宇宙

2025.04.22 11:00

4月こと座流星群が極大を迎え、明けの明星が最大光度で輝く今週の夜空

中国雲南省の念湖上空でとらえた4月こと座流星群の流れ星。2022年4月24日未明に撮影(Jianfeng Dai/IAU OAE, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons)

中国雲南省の念湖上空でとらえた4月こと座流星群の流れ星。2022年4月24日未明に撮影(Jianfeng Dai/IAU OAE, CC BY 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/4.0>, via Wikimedia Commons)

今週は、春に見ごろを迎える流星群の1つが極大を迎え、夜明け前の空で金星と土星が月と共演するスペクタクルが見られる。2025年4月第4週の夜空の見どころをまとめた。

4月22日(火):4月こと座流星群が極大

4月こと座流星群の極大期は比較的長めだが、22日深夜~23日未明が最も見ごろとなるだろう。サッチャー彗星を母天体とするこの流星群は、極大時には1時間に20個ほどの流星が出現する。通常は明け方が観測に最適な時間帯となるが、晴れた暗い空が条件となる。今年は午前2時を過ぎると欠けゆく下弦の月が昇ってくるため、深夜~未明の時間帯に流れ星を探すのがおすすめだ。

英ブリストルの自然公園ストーク・パークで2021年4月22日に撮影した4月こと座流星群(Shutterstock.com)
英ブリストルの自然公園ストーク・パークで2021年4月22日に撮影した4月こと座流星群(Shutterstock.com)

4月23日(水)~24日(木):金星、土星、月の共演

早起きできるなら、日の出の約1時間前に東の低空を見よう。明るい金星と、それよりもずっと暗い土星が並び、そこへ細い月が接近していく様子が楽しめる。

4月25日(金):明けの明星、土星、二十六夜月

夜明け前の空で、月齢26の細い月が輝く金星と暗い土星に接近し、三角形に並ぶ。実に美しい光景だ。月は、影の部分が地球上の海や氷冠に反射した太陽光に照らされてほのかに光って見える「地球照」を伴っているだろう。

2025年4月25日の日の出1時間前の東京の星空(国立天文台)
2025年4月25日の日の出1時間前の東京の星空(国立天文台)

4月27日(日):金星が最大光度

今週ずっと金星を見てきた人ならきっと、その鮮やかな明るさに気づいているに違いない。「明けの明星 」は27日に最大光度となり、夜明け前の空でマイナス4.8等級の輝きを放つ。そのすぐ下には、240倍も暗い土星がある。

今週の星座:おおぐま座

北斗七星は知っているだろう。ひしゃくの形に並んだ7つの星は、北の夜空でも指折りの見つけやすい星の形だ。だが、北斗七星は星座ではない。おおぐま座という大きな星座の一部で、クマの腰から尾の部分に当たる。こうした星と星を結んだ形に名前を付けたものをアステリズム(星群)と呼ぶ。ちなみに、筆者の目にはおおぐま座の形はクマというよりアリクイに見える。

おおぐま座(Shutterstock.com)
おおぐま座(Shutterstock.com)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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