より少ない時間で、より多くの成果を上げる。1日を無為に過ごさず、最も重要な仕事に取り組む。タスクが多すぎてどれから手をつけていいかわからなくなることはなく、状況をコントロールできていると感じられる。これらは、時間管理のスキルを向上させることで得られるメリットのほんの数例だ。
幸い、時間管理は、学ぶことで向上させられるスキルだ。ただしそのためには、時間管理に真剣に取り組み、時間管理に役立つ習慣を取り入れ、その習慣を毎日続ける必要がある。
時間管理のスキルを向上させるために、以下の3つのステップを取り入れてみよう。
1. 狙う目標を明確にするため、時間管理のカテゴリーに含まれるスキルを特定する
2. 「なぜこれをやるのか?」という強い問題意識を持つことによって、時間管理のスキル向上に真剣に取り組み続ける
3. 時間管理スキルの構築に日々たゆまずに取り組む。その際には、すでに習得したものを強化しながら、まだ水準に達していないスキルを向上させるよう努力する
時間管理のカテゴリーに含まれるスキルとは
効果的な時間管理は、2つのスキルに集約できる。1つ目は「何が重要かを知ること」、2つ目は「重要なことに集中して取り組むこと」だ。
だが、これをいざ実行するとなると、口で言うほど簡単ではない。ゆえに、今挙げた2つのスキルを、さらに細かいステップに分割すると良いだろう。
・何が重要かを知る
知識に関する領域では、自分にとって重要なことは何かについて、意識的になる必要がある。
「自分にとって、最優先事項や好みは何か?」と自問してみよう。ただし、これらの事柄は、キャリアの初期から終盤に至るライフステージの中で変化するものでもある。
同時に、雇い主である勤務先の企業にとって重要な事柄についても、戦略的な理解が必要になってくる。あなたの実績評価や昇給、ボーナスの査定や昇格にまつわる決定にとって、最も重要な構想やクライアント、製品やサービスは何だろうか?
こうした問題意識を持つことで、意味のある事柄に時間を使いたくなるはずだ。仕事に関して時間の浪費を避けたければ、こちらにある、10項目のチェックリストを使うことをおすすめする。
・重要な事柄を実行する
重要なことが何かがわかったら、今度は、それを実行に移すことに集中しなければならない。そのためには、「ただ忙しくしているだけの仕事」よりも、「意味のある仕事」を優先する規律が不可欠だ。
隙あらば割り込んでくる同僚や、無計画な上司とのあいだに一線を引くには、強力なコミュニケーションと、人間関係のスキルが必要になる。
さらに、プラニングのスキルや支援システムがあれば、集中の助けになるだろう。